唐突ですが、ここで私の座右の銘(?)を言わせてください。「断捨離、ろくなもんじゃねえ」。

誰かが何気なく言った一言が、たまらなく自分のハートに響いてしまったというか。だって子供の頃に集めていたコレクションの数々、本当に捨てなきゃ良かったと思うもの! 「キン消し」とか「ビックリマンシール」を廃棄しちゃうなんて、いまだにあの時の断捨離を後悔してますよ。超地団駄踏んでる。

女の子だったら、リカちゃん人形、絶対取っておくべきだと思います。いや、実際、取っておいてある人は少なくないみたい。「リカちゃん」とか「ジェニー」とか「バービー」とか、それらのファンって大人が主なイメージだし。


というわけで、ちょっと気になるイベントを紹介しましょう。9月13日から10月19日まで、六本木ヒルズ展望台「東京シティビュー」にて『ドール・カルチャー展 リカちゃん、ジェニー、バービー、ブライス、そしてスーパードルフィー “Kawaii”の源流から未来へ』(一般1,500円、高校・大学生1,000円)(公式サイトはこちら)が開催されます。この展覧会、「リカちゃん」「ジェニー」「バービー」といった人気ドール達が初めて競演する、過去に例のないスペシャルな場だそうですよ!

さて同展、大きく4つのエリアに分かれているようです。
(1)ドールスクエア
今回の展覧会の世界観を表現したコーナー。増田セバスチャン氏が演出したメインビジュアルのドール展示と5つのドールが共演するオブジェが登場する。
"リカちゃん"や"バービー"たちが初競演する「ドール・カルチャー展」へ行ってきた

……そうです、ここでいきなり「リカちゃん」「ジェニー」「バービー」「ブライス」「スーパードルフィー」の5ドールが集結するんです! 綺麗な衣装を身にまとった彼女らが、それぞれのスペースに位置しながらスペシャルな姿を披露してくれています。

そしてその中央に鎮座するは、セバスチャン氏演出によるメインビジュアル。タワーというかピラミッドというか、カラフルなオブジェをステージとし、5ドールがまさに“競演”を果たしています。

唐突ですが、皆さんに一つのお得情報をお伝えしましょうか。期間中(平日限定)、自分の持っているドール持参で来場した人は、入場料が200円割引になるそうですよ。でも、ただ持ってくるだけじゃ勿体無い。この「ドールエリア」では、セバスチャンさん製作による「ドール用写真スポット」が設置されています。
ここに自分のマイドールを立たせ、写真を撮ったならば、晴れ舞台以外の何ものでもない。

もう一つ、補足情報を。同展会場内で、可愛いドールを撮ったとしましょう。もしくは持参したマイドールの写真でもよいです。そうして撮った写真たちを募る「ドール写真コンテスト」なる企画も実施されるそうです。今回の5ドールを撮った写真の中で、特に「カワイイ」を感じさせたものには賞が与えられるとのこと。

……というわけで今回の展覧会、ぜひとも思い入れのあるマイドールを一緒に連れてきてあげるべき!


(2)Kawaiiストリート
1950年代から2000年代までのKawaiiの変遷を、当時の女の子の注目を集めたグッズ、100体以上のドールと共に展示するコーナー。

ここ、面白いです! 当時の流行や風俗が、ドールの身なりを媒介にしてしっかり伝わってくるんです。しかも、それが年表的な並びになってるから勉強にもなる。ジュリアナな格好のドールがいたと思えばゴスっぽいドールがいるし、遡ると50~60年台のティーンズルックに見を包むドールまでいたりして。ファッションだけでなく髪型や肌の色を頼りにしても、時代の匂いが感じられました。

"リカちゃん"や"バービー"たちが初競演する「ドール・カルチャー展」へ行ってきた


(3)ドールギャラリー(コレクション展示)
希少なコレクションや第一号人形の展示、物づくりのこだわりポイントの紹介など、今回の5ドールをより深く、より近く知ることができるエリア。


ここも凄い。日本で最初に発表したドールやアニバーサリードール、様々なドールが揃えられているし、中には手に取ったり抱きしめていいドールも展示中。
他にも、世界各国のバービーが紹介されているし、1986~2014年までのジェニーフレンド53体集合も実現(ジェニーフレンド大集合は今回が初!)、今年「バービーアワード」を受賞したきゃりーぱみゅぱみゅのバービードールも展示……など、あまりにも見どころだらけのエリアでした!
"リカちゃん"や"バービー"たちが初競演する「ドール・カルチャー展」へ行ってきた


(4)ドールギャラリー(テーマ展示)
5つのドールが持つ世界観をテーマとした趣向を凝らした展示演出が行われるエリア。

ここが、今回のメインコーナー。どこから紹介したらいいかな……。まずパッと目を引いたのは、ジェニーがファッションショー風に展示されているスペースですかね。

"リカちゃん"や"バービー"たちが初競演する「ドール・カルチャー展」へ行ってきた


「初代リカちゃんハウス」を人間サイズにした“等身大「初代リカちゃんハウス」”があるのも、驚き! リカちゃんの世界に入ることが、ここではできるわけです。展示されているリカちゃん、バービーらの数も尋常じゃないし。
"リカちゃん"や"バービー"たちが初競演する「ドール・カルチャー展」へ行ってきた

他にも、期間中に営業する「ドール・カルチャー展特設ショップ」では先行販売グッズや、「ブライス」「スーパードルフィー」限定ドールの抽選販売も行われるそう。それだけじゃない。カフェでは同展コラボメニューも提供されます。

なるほど、これが日本の誇る“Kawaii(カワイイ)”ですか。世代を超えて愛されてきたドールたちに会える、そんな展覧会です!
(寺西ジャジューカ)