「初めまして!! こんにちは」
登場したのは、株式会社タカラトミーアーツぬいぐるみ事業部(←なんて楽しそうな部署なんだ)企画部の西原愛さん。

今回、発売されたのは(左から)『エルサ』『アナ』『オラフ』の3種類。
ぬいぐるみ本体のお腹の部分を押すと、映画と同じ音声で歌(ワンコーラス)とセリフが交互に流れる。(それぞれ全て日本語版)
『エルサ』(写真 中央)
・歌:『レット・イット・ゴー~ありのままで~』
・セリフ:「あなたのことを守りたいの」「愛は氷をとかす」「私に任せて!」「滑ろう! 絶対できるわよ」など計8種類
「エルサが“雪の女王”となってアイス・パレスにいる時の衣装です。子どもにも人気です」(西原さん)
『アナ』(写真 一番右)
・歌:『生まれてはじめて』
・セリフ:「ねえ、おかしなこと言ってもいい?」「凍っちゃう凍っちゃう凍っちゃう凍っちゃう凍っちゃう凍っちゃう……」「行く行くー!」「今日は戴冠式だ!」など計8種類
「エルサに会うため、アイス・パレスに向う時の衣装です。髪の毛は少し白っぽい色になっています」
『オラフ』(写真 一番左)
・歌:『あこがれの夏』
セリフ:「ギューって抱きしめて」「アナのためなら溶けてもいいよ」「鼻にキスされちゃった」「みんなで夏を取り戻しに、行こう!」など9種類
「手触りの良いソフトボアの生地を使用しています。」
確かに抱き心地も良い。おまけに、目の部分はプラスチックでできているため、光の当たり具合によってはウルウルして見える。
●意外にも音質が良い
歌を再生してみると分かるが、想像以上に音質が良い。エルサ(松たか子)の歌声もアナの歌声(神田沙也加)もクリアに聞こえる。
――これはいいですね!
「曲がミュージカル仕立てということもあり、とりわけ音質の良いスピーカーを使用しています」
音の大きさも2段階で調整可能だ。
●西原さんのぬいぐるみ人生
ところで、『アナと雪の女王 うたって おしゃべり!! ぬいぐるみ』の企画開発を担当した西原さんはどんな人かというと……
「ぬいぐるみに関する仕事を初めて20年です」
そう! ぬいぐるみ一筋20年なのだ。
「なかでも、人物のぬいぐるみは本当に難しいですね」という西原さん。
眉毛の位置がほんの数ミリでもズレただけでも表情が変わるため、夜遅くまで試作ぬいぐるみと格闘する日もあるとのこと。
そんな西原さんはぬいぐるみを“尊敬”していて、基本的にぬいぐるみを「1個」「2個」ではなく、人間同様に「1人」「2人」と数えているという。
う~む。やはり、人間というのはこれほどの“何か”を持っていないと、突き抜けられないのであろう。(感心している場合ではないが……)
さて、取材が終わって『タカラトミーアーツ』本社を後にしようとした時のことである。
「おお、これは!!」
……見ると、社内にジャンボな大きさのオラフが鎮座していた。
小さいオラフは高さおよそ8センチ。

そして、一番大きな『オラフ』は高さ90センチ!

自分が小学生だとして、友達の家にこのぬいぐるみが置いてあったら、嫉妬のカタマリになってしまいそうだ。
(取材・文/やきそばかおる)
●『アナと雪の女王』全国の玩具店・雑貨店などで発売中