大阪の町を歩いていて目につくのが自転車のかごに取り付けられたカバーである。

全国でもトップクラスの「ひったくり発生率」を誇る大阪では、その防止策として自転車のかごに「ひったくり防止カバー」を取り付けることが強く勧められている。
大阪府警の調べでは、大阪府内の女性が運転する自転車の実に41パーセントがひったくり防止カバーを着用しているとのこと。

ひったくり防止に絶大な効果を発揮するカバー、大阪府内の警察や自治体などで無料配布をしているケースも多く、実にさまざまなデザインのものを見かける。今回は、筆者が大阪の街角で見かけた「ひったくり防止カバーコレクション」をご紹介したい。

「きょろQ」
大阪の「ひったくり防止カバー」のデザインが面白い

2012年に「大阪市立デザイン教育研究所」の協力によって制作されたカバー。ピンクのストライプの隙間にのぞくキャラが可愛らしい。

「たこるくん」
大阪の「ひったくり防止カバー」のデザインが面白い

テレビ大阪の人気キャラクター。
このカバーを前かごに取り付けた自転車が正面から走ってくると、かなりインパクトがあり笑える。

「とらとうちゃん」
大阪の「ひったくり防止カバー」のデザインが面白い

大阪は玉造の非公式キャラクターであるとらとうちゃん。単身赴任中のサラリーマンという設定だそうだ。2014年の春に限定1000枚だけ生産され早々に無くなったというカバー。

「リラックマ」
大阪の「ひったくり防止カバー」のデザインが面白い

2013年末に大阪府警・府民安全対策課がイベントで配布したカバー。2種類のデザインが存在するとか。
やはり人気が高いのか町で良く見かけます。

「見てるトリ」
大阪の「ひったくり防止カバー」のデザインが面白い

2012年に配布され、インパクトのあるデザインが話題を呼んだヒット作。リクエストが多く寄せられ、後にくちばしの色を変えた復刻版が制作されるほどの人気だった。すれ違うと思わずニヤニヤしてしまう。

「ジミー大西デザインカバー」
大阪の「ひったくり防止カバー」のデザインが面白い

2014年10月に数量限定で配布されたカバー。ジミー画伯は過去にもひったくり防止カバーのデザインを手掛けており、そちらも好評だったという。
人気が高く、レアなため「カバーが盗まれそう」という声も…

「らいよんちゃん」
大阪の「ひったくり防止カバー」のデザインが面白い

MBS(毎日放送)の公式キャラクター・らいよんちゃん。こちらのカバーはMBSの通販サイトでも購入が可能。町に出るとかなり高確率で出会うカバーである。

「きょうくん」
大阪の「ひったくり防止カバー」のデザインが面白い

大阪府遊技業協同組合のキャラクターがきょうくん。このカバーも相当な確率で見かけます。それもそのはず、ここ9年間で24万枚以上もが無料で配布され防犯対策のPRに役立てられているという。


「都島中学校美術部が制作したカバー」
大阪の「ひったくり防止カバー」のデザインが面白い

2013年に制作・配布されたカバー。飽きの来ないデザインが人気のようだ。

「クリンちゃん」
大阪の「ひったくり防止カバー」のデザインが面白い

ちょっと分かりづらいが、「ひったクリーン作戦」のPRキャラであるクリンちゃんをあしらったカバー。こちらの自転車ではカバーの上からライトを取り付けるという高等なテクニックが見られた。

とまあ、この他にもさまざまなデザインがあって楽しい。また、今回紹介したようなものの他に、サイクリングショップなどで市販されているカバーを付けている方も多くみられる。


東京都内でも
大阪の「ひったくり防止カバー」のデザインが面白い

このようなピーポくんデザインのカバーを見かけるが、もっともっとバリエーションがあってもいいのではないかと思う。

大阪府警ではひったくり防止カバーの製作・配布を企業や事業者にも呼びかけているのだが、確かにこれは企業PRとしても良い手ではないかと思う。興味のある方はぜひチェックしてみては?

町に可愛いデザインのカバーが溢れ、ひったくり犯罪が無くなることを願っています。
(スズキナオ)