先日、『真田丸』の第二話が放送されたが、注目された視聴率は20%を超え、大河ドラマとしては3年ぶりの快挙を達成した。
その『真田丸』の第二話には、過去のテレビ番組を知っていると面白いネタが、いくつか盛り込まれていた。そこで今回は、おさらいしておくと、より『真田丸』が楽しくなるかもしれない番組を紹介していこう。

【丹波哲郎が演じた真田昌幸へのリスペクト】


1985年からNHKで放送された連続ドラマ『真田太平記』。大河ドラマのようであるが、「NHK新大型時代劇」という扱いで放送されていた。
ここで注目なのは草刈正雄が演じる役。『真田丸』では主人公(真田信繁)の父・真田昌幸を演じているが、この『真田太平記』で草刈はなんと、真田信繁を演じていたのだ。
大河ドラマ『真田丸』で『水曜どうでしょう』を思い出す人も

『真田太平記』では、今は亡き丹波哲郎が信繁の父・真田昌幸役であった。草刈自身、この丹波が演じた昌幸の姿の印象的すぎて、役作りに悩んだことをテレビ情報誌のインタビューで告白している。
しかし『真田丸』では、丹波演じる真田昌幸へのオマージュが盛り込まれているシーンがいくつか見られる。
実際に先日放送の第二話でも、胡桃をコリコリと握るシーンがあった。これはまさに、丹波が『真田太平記』で演じた昌幸から採ったものであり、先人である丹波哲郎へのリスペクトが存分に表れている。

【過去の大河ドラマを知ってると面白いセリフも】


2007年に放送された大河ドラマ『風林火山』、内野聖陽が山本勘助役で主演を務めていた。『風林火山』というタイトル通り、山本勘助は武田信玄の家臣だ。
しかし、今回の『真田丸』で内野聖陽は徳川家康役に。徳川家康といえば、織田家との連合軍で武田家を滅亡に追い込んだ張本人。つまり、前回の大河では武田家の人間を演じていた内野聖陽は今回、その武田を滅ぼした側の人物を演じているのだ。
大河ドラマ『真田丸』で『水曜どうでしょう』を思い出す人も

これを受けてか、第二話で内野演じる家康が「武田が滅んだのにちっとも嬉しくない」と発言。Twitterなどでは、「それはあなたが山本勘助だったからでしょ」とツッコミが相次いでいた。

【『水曜どうでしょう』を思い出す人多数?】


これはドラマではなく、北海道で大人気だったバラエティ番組だ。番組の中心は、『真田丸』で真面目な主人公の兄・真田信幸を演じる大泉洋。ドラマ内では真面目キャラだが、『水曜どうでしょう』ではっちゃける姿の方が印象深い人も多いのではないだろうか。
大河ドラマ『真田丸』で『水曜どうでしょう』を思い出す人も

実際に『真田丸』を実況するTwitterを見ても、#真田丸どうでしょう というハッシュタグで『水曜どうでしょう』と重ね合わせる人も。
特に第二話で、大泉演じる信幸が「軽井沢で一泊」と言ったり、主君選びをクジで決めようとの提案に動揺したりする姿は、かつてサイコロの旅(行き先、移動手段をサイコロで決めるかなり過酷な企画)をしていた大泉洋を思い起こされた。





このように過去の番組を知った上で、『真田丸』を見ればより楽しめるかも!? 興味のある方はぜひ、DVDなどでチェックしてみてはいかがだろうか。
(さのゆう)

画像:「真田太平記 完全版 第壱集 DVD-BOX 全6枚セット【NHKスクエア限定商品】」より
「NHK大河ドラマ 風林火山 完全版 [レンタル落ち] 全13巻セット [マーケットプレイスDVDセット商品]」より
「水曜どうでしょうDVD第18弾「ゴールデンスペシャル サイコロ6」「onちゃんカレンダー」「30時間テレビの裏側全部見せます!」(初回特典付き)」より