そんな事を考えてたら、ハズシどころじゃない一品を発見。
「居酒屋で飲んでた時、見上げたメニューが素敵だなと思って作った」
「Ka na ta」なるブランドが今年の1月に発表した一品が目を引きます。なんで、こんなデザインなのか……。
商品名は『居酒屋ニット』(税込31,320円)。なに、このデザインは?
「居酒屋で飲んでいた時、見上げたメニューが素敵だなーって思ったからこのニットを作りました」
お答えいただいたのは、同ブランドデザイナーの加藤哲朗さん。それにしても、インスピレーションを受けた瞬間が一目惚れのように唐突です。天命じゃないんだから……。
ちなみに、このニットの素材はシルクコットン。要するに、肌触りは最高です。一方、メニューの詳細をよく見てみると「中華そば 300」「あつかん 500」「うめきゅう 300」って、中華そばが妙に安いのも気になるな……。
また、商品ページには「ださい男の果ては、とてつもなく美しいと信じています」と書かれていました。ということは、このニットは“だささ”を狙っている?
「愛嬌ですかね。単純にださいものは世の中に溢れているから」(加藤さん)
女性に着てもらいたいし、女性から人気がある
実はこのニット、夏バージョンもあります。その名も『Izakaya summer knit』(税込31,320円)は、こんな感じ。
女子が、勇ましく着こなしております。
「やっぱり女性が着てくれたら嬉しいし、そんな女性いたらドキドキします。あとは、格好つけてる男性が息抜きに着てくれたら良いですね。ずっと格好つけてるって大変だから」(加藤さん)
たしかに、いつもキメてる男女がふとした時にこれを着て現れたら、逆に惹かれてしまうかも。単純に「ファッションを楽しんでるなぁ」と興味深くなってしまいます。
事実、このニットは世のおしゃれピーポーに受け入れられている模様。同ブランドのTwitterアカウントがこのニットをアップするや、RTは800回以上されてるし、お気に入りの数は1600を超えています。(2月17日現在)
この サマーセーターを着た
— Ka na ta (@kanatadesign) 2017年2月8日
女の子と道ですれ違ったら
惚れてまうでしょう。 pic.twitter.com/VItMHjnQzn
反響としては「着たい」「欲しいです」という声が上がっているようですが、中には「中華そばとエシャレットください」という勘違いした人からのオーダーも。いや、「Ka na ta」は居酒屋さんじゃないから……。
「今のところ女性に人気です。海外からの注文も多いですね」(加藤さん)
希望があれば特定の居酒屋とのコラボも?
目を引くデザインが功を奏してか、このニットは大好評の模様。現在は先行予約受付中ですが、シルクコットン素材の方のsize 0はSOLD OUTとなっています。
ここで期待してしまうのは、“居酒屋デザイン”の新たなる展開。このようなメニューを前面に押し出したTシャツやカットソーを作るのも不可能ではないんじゃないかと思うわけですよ。
「シリーズ化の希望があればしたいですね。うちのメニューを使ってくれ、とか、連絡来たら面白い」(加藤さん)
いいですね、特定の居酒屋さんとのコラボ! そのアイテムを着てその店に訪れたとしたら、ある意味、帰郷です。
ところでこのニット、どんな時にどんな場所で着たら良いだろう。イカしたシチュエーションってありますかね?
「この服着て、告白して、成功したら良きカップルですよね」(加藤さん)
は!? 無茶な……。いやさ、でも、たしかにこの感性を分かり合える男女がいたならば無敵という気がします。『居酒屋ニット』は、愛を告白する勝負どころで着ていただきたい。
(寺西ジャジューカ)