クリスマスソングで有名な「♪夜更け過ぎに〜」って何時ごろ?
クリスマスが近づいてきて、街はクリスマスムードになってきました。クリスマスソングもおなじみの曲が流れて、気分はクリスマスまっしぐら。
そんな中で耳にするのが多くて気分を盛り上げてくれるのは、
♪雨は夜更け過ぎに〜
そう、このフレーズから始まる山下達郎さんの「クリスマス・イブ」。これを聴かないとクリスマスじゃないって人も多いはず。

この曲を耳にして、ふと疑問が。「夜更け過ぎ」って何時頃なんだろう?
夜更けってちょっと曖昧な表現だけど、それがさらに過ぎた時間って何時頃? そしてその後のフレーズ、雨が雪に変わるのってどういう時?

試しに「夜更け」を国語辞典で調べてみたが、「夜遅い時間」としか書かれておらず、気象庁の天気相談所に電話してみた。
「夜更けというのは曖昧で相対的な表現なので、人によって解釈が違い、何時と言い切ることは出来ません」
やはり曖昧な表現だから、何時と表現するのは困難なようだ。
「それでも天気予報を何時と表現してほしいという意見もあります。
そこで気象庁では時間を3時間ごとに区切って、夕方や宵、夜遅くなどと表現する方法をとっています。○時から○時までとデジタル的に表現することもできますが、日本語っぽくない表現になってしまうので、そこに分かりやすく伝える難しさがありますね」
なるほど、時間を表現するだけでも無数の表現方法がある日本語ならではの悩みといえそう。
ちなみに気象庁のホームページには「夜更け」という言葉が載っているものの対象時間が不明確なので天気予報用語としては用いずに、「夜遅く」という時間に合わせて適切な用語を用いると書いてあった。「夜遅く」とは21時から24時の間を指しているので、「夜更け」はこの時間帯を指していると言えそうだ。

続いて雨が雪に変わる目安についても聞いてみた。
「いろいろな気象条件が関わっているので一概に言い切ることは出来ませんが、地上の気温が4度くらいになれば雨が雪になる可能性はあるでしょう。
上空1500mの気温がマイナス6度以下であれば雪というように昔から言われていますが、あくまでも標準的な場合なので全てではないと考えてもらったほうがよいです」
地上の気温が4度ということが、雨が雪に変わる境界の目安ということになりそう。

もうすぐクリスマス。クリスマスの「夜遅く」に気温が4度以下ならホワイトクリスマスということも期待できるかな。歌を口ずさみながら天気予報の気温にも注目して待ってみてはどうでしょうか。
(おむらいす)