(台北 20日 中央社)台湾の新北市山中にある古い民家で18日午後火災があり、住人の62歳の男性が焼死体で発見された。男はブラジャーにレースのパンティー姿で、赤いマニキュアを塗った両手を後ろ手に、また両足もロープで縛られ全身にろうが付着しており、警察では事故と他殺の両面から調べを急いでいる。
台湾各紙が19日付けで伝えた。

火災のあった民家は、築100年を越える台湾伝統の三合院建築で、男の一族は元々は地域一帯の大地主だったが負債が重なり今ではほとんどを売却し、男は警備員やダンボール回収などをして生計を立てていた。駆けつけた消防により火は数分で消し止められたが、屋内にためこんだダンボール類に引火したため火の手が拡大したと見られている。

男の身体が縛られていたことから、事件当時別の人物がいた可能性もあり、警察では「帽子にマスク姿の男を見た」という目撃証言を元に捜査を進めているが、一方で男の叫び声などが一切聞こえていないことから、薬物などを使用し興奮した状態で、快楽を追求しすぎ火災に至った可能性もあるとしている。

現場からは、1000本を越えるSM系アダルトビデオのほか、女性もののセクシー下着やアダルトグッズが多数見つかった。近所に住む男の元妻は事件の知らせに悲痛な表情で「変態プレイを何度も求められ別れた」「夫は1人で自分を縛ることができた」などと話している。


台湾では昨年8月にも、恋人の留守中に自宅で1人SMを試していた20代男性が誤って窒息死する事件が起きている。ある医師は、過度な禁縛やろうそくの使用は、骨折や火傷のもとになると警告している。