北朝鮮が15日朝に発射した中距離弾道ミサイルは北海道上空を通過し、襟裳岬から東に約2200キロの沖合に着水した。北朝鮮は8月29日にもミサイルを発射しており、その時も北海道上空を通過している。


 中国メディアの今日頭条はこのほど、北朝鮮のミサイル問題について考察する記事を掲載したうえで、「なぜ北朝鮮は日本の方向にばかりミサイルを撃つのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、北朝鮮が15日に発射したミサイルが北海道上空を通過したことを伝えつつ、「最近、北朝鮮は日本の方向に向けて立て続けにミサイルを発射している」とし、それは北朝鮮にとって日本は「敵対国」であるからだと主張した。

 また、仮に弾道ミサイルが何らかのトラブルで北海道に落ちることがあっても、人口密度が低い北海道であれば死傷者の数が少なくなる可能性が高く、それは外部からの圧力軽減につながると推測。こうしたことを見越したうえで、北朝鮮は北海道上空を通過するようミサイルを発射しているのではないかと論じた。

 さらに記事は、日本と米国は同盟国であり、北朝鮮は日本に向けてミサイルを撃つことで「米国に容易に手出しをさせないようけん制し、自国の安全を確保しようとしている」と考察したうえで、北朝鮮の核問題に対して、関係国は冷静さと理性を持って対処することが必要であると指摘。ミサイルが日本上空を通過したとはいえ、日本が過度な反応を示せば問題がエスカレートし、悪循環に陥る可能性があるとして、日本に対して冷静な対応を取るよう呼びかけた。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)



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