ビジネスに関わる人なら大前研一氏を知らない人はいないでしょう。経済評論家として、経営コンサルタントとして日本を代表する存在である大前氏は、多くのビジネスパーソンのカリスマ。

 今回は、これまでに大前氏が残してきた数々の名言を集めた『大前研一 洞察力の原点 プロフェッショナルに贈る言葉』(日経BP社/刊)より、大前氏が思考停止に陥る、建設的な思考を妨げるなどの理由で“禁句”としているセリフをいくつか紹介します。

■「あいつよりましだ」
 「自分は人より少しはましだ」と思ってしまったら、そこでその人の成長は止まってしまいます。成果をあげた時こそ思いあがらないように注意しましょう。

■「おれもいいと思ってた」
 ことが終わってから「あのアイデアはおれもいいと思ってた」などと言ってみても何にもなりません。いいと思うアイデアがあるなら、今すぐに発信するべきなのです。

■「私も同意見です」
 会議などで急に水を向けられた時につい使ってしまうこのセリフですが、大前氏いわく「思考停止」の表明にすぎないのだそうです。
本当に同意見でも、あえて反対意見のための論拠を考えてみるのもいい訓練になります。

■「そのうちに」
 「そのうちに」やりたいことがあるなら、今やりなさい。というのが大前氏のアドバイス。時が経つにつれて情熱は薄れるもの。「やりたい」と思った時こそが旬であることを忘れないようにしましょう。

■「そういうことを考えてはいけないと思っていた」
 「自分はそういうことを考えてはいけないと思っていた」
 「考えたことがなかったが、言われてみるとそうだ」
 こういったことを感じるのは、自分の精神を自分で制限してしまっている証拠です。

 「~してはいけない」という思い込みは個人の可能性を狭めてしまいます。
 自由な発想を生み出すためにも、自分の精神にブロックをかけるのはやめましょう。

 これらのセリフは、よくないと知りつつもつい使ってしまっていたり、心の中で思ってしまうものですよね。
 『大前研一 洞察力の原点 プロフェッショナルに贈る言葉』には、事実をもとに鋭く洞察し、自分の頭で結論を導き出すための、大前氏の言葉の数々が収録されています。長年の経験に裏打ちされた名言の数々は、多くの人にとって学びとなるはずです。
(新刊JP編集部/山田洋介)


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