清春 アカデミックな「瑠璃色」はどうしても森俊之さんにやってもらいたかった/インタビュー
撮影/中村泰介

■清春/New Album『SOLOIST』インタビュー(2/4)

――インタビュー1より

歌詞はすごく大事なものだけど、流れていくものだとも思う

――清春さんはいつ、どんな風に歌詞を書かれるんですか? アルバムを聴きながら思ったのは、夜中に間接照明を灯して……という、これも先入観なんですけど(笑)。

清春:だいたい朝まで起きているので、夜中と言えば夜中ですね。ただ、書き方がちょっと変わっていて、ここ7~8年は、5曲同時に書いたりするんですよ。パソコン上にファイルを5枚、最高で7枚とか開いて、それぞれにタイトルだったり、サビの一節だったりを書くんです。それから書き始めるんですけど、1曲書いていて詰まったら次の曲、また詰まったら次の曲って、1分でも詰まったら次の曲にいくんです。そうすると、いつの間にか全部書けてるんですよ。

清春 アカデミックな「瑠璃色」はどうしても森俊之さんにやってもらいたかった/インタビュー
撮影/今井俊彦

――予想外のお答えで驚きました(笑)。すごく器用でいらっしゃるんですね。

清春:まぁ、思ってることはだいたい2~3個しかないから。同時に書いたほうがかぶらないんですよ。この方法は7~8年前に編み出したんですよね。僕は洋服のブランドもやっているので、そっちの仕事とかいろいろ重なった時期があって、これをやってみたら意外に良かったっていう。何回か繰り返すうちに、このほうがラクだっていうことも明確になってきて、今はこのやり方しかやってません。昔は紙に書いたりもしてたんですけどね。大事な言葉とか忘れたくない言葉は別で取っておいたりもしましたけど、今はその時に使っちゃう。そういう意味では、歌詞に対する意識が変わってきたのかもしれないです。もちろん歌詞ってすごく大事だし、僕の中では得意な分野でもあるんだけど、流れていくものだとも思っていて。特にこの書き方をしていると、自分でも予想してなかったストーリーができたりすることもあるので、そういう中で生まれてきたものも大事かなって思うんですよね。

清春 アカデミックな「瑠璃色」はどうしても森俊之さんにやってもらいたかった/インタビュー
撮影/今井俊彦

――今作に収められている曲の中では、ライブでもおなじみの「海岸線」が一番古い楽曲になるんですか?

清春:そうですね。この曲は10年前なので、収録曲の中でも一番バンドサウンドに近いと思います。ただ、さっきも言ったように、僕の今のモードとしてはミディアムテンポなものを求めているので、「海岸線」のようなサウンド感はちょっと幼稚な感じがするって言うのかな。アルバムの中でいいアクセントにはなっていると思うけど、自分的にはちょっと旬を外れた感じがします。

――では、最新の清春さんがわかるような、一番最近作った曲はどちらになるんですか?

清春:「夢心地メロディー」と「瑠璃色」は、寸前に作りました。なかでも自分の中で一番新しいというか、これまでやるのを控えていたタイプの曲は「瑠璃色」ですね。ちょっとピアノポップというか、原田真二さんみたいなアカデミックさがあるというか。この曲はどうしても森俊之さんにやってほしくて、アレンジをお願いしました。自分的には、曲全体がサビのように聴こえる感じが、うまく表現できてるなと思っていて。この「瑠璃色」と「夢心地メロディー」は先日まで行っていたツアーでも演ったんですけど、音源化されてないにも関わらず、みんな嬉しそうに耳を傾けてくれてましたね。

清春 アカデミックな「瑠璃色」はどうしても森俊之さんにやってもらいたかった/インタビュー
SOLOIST【初回限定盤】

――今作には、今お話に出た森さんのほか、是永功一さん、沖山優司さんといった豪華な顔ぶれが参加していますが。人選は清春さんご自身が行われたんですか?

清春:基本的にはアレンジャーのセレクトなんですけど、三代(堅)さんへは付き合いが長いこともあって僕からリクエストしたりもありました。ただ、今回はすべての曲においてギターは是永さん、ベースは沖山さんで統一させてもらいました。というのも、今回アレンジャーは三代さんと森さん、是永さんの3人にお願いしていたし、エンジニアも初めてやってくれる人たちだったんですね。ドラムやベースも曲ごとに違う中で、やっぱりギターとベース、そして歌が変わらなければ、アルバムとしてまとめやすいかなっていう考えがありました。まあでも、今回やってみた結果、次はこうしようっていうのもわかったので。

清春 アカデミックな「瑠璃色」はどうしても森俊之さんにやってもらいたかった/インタビュー
SOLOIST【通常盤】

――それはレコーディングについての反省点みたいなものですか?

清春:それに近いかな。今回はツアー中にもレコーディングをして、結構ガチガチなスケジュールだったんですよね。なので、次からは1か月に1曲とか2曲とか、毎月レコーディングをするのがいいかな、それがラクなのかなぁって思ってます。それも年齢的な部分があるのかもしれないですけど(笑)。

――インタビュー3へ


≪動画コメント≫


≪リリース情報≫
New Album
『SOLOIST』
2016.03.30リリース

【初回限定盤】CD+DVD
WPZL-31150~51 / ¥4,860(税抜)
※デジパック仕様・全32Pブックレット付き
※『SOLOIST』リリースイベント握手会参加券封入(初回プレス分限定)
【通常盤】CD
WPCL-12327 / ¥3,240(税抜)
※『SOLOIST』リリースイベント握手会参加券封入(初回プレス分限定)

[収録曲]
1. ナザリー
2. 夢心地メロディー
3. EDEN
4. DIARY
5. ロラ
6. 瑠璃色
7. FUGITIVE
8. MELLOW
9. MOMENT
10. QUIET LIFE
11. 海岸線
12. メゾピアノ
13. 麗しき日々よ
<DVD> ※初回限定盤のみ収録
「SOLOIST special film」
1. 海岸線 Music Video Spot
2. ロラ Music Video -Full Version-
3. EDEN Music Video Spot
4. ナザリー Music Video -Full Version-
5. DIARY Music Video Spot
6. MOMENT Music Video -Full Version-
7. 夢心地メロディー Music Video -Full Version-
8. 瑠璃色 Music VIdeo -Full Version-
9. メゾピアノ Music VIdeo Spot

≪ツアー情報≫
【TOUR 天使の詩 2015『21』】
2016年5月2日(月)恵比寿ガーデンホール ※追加公演

≪イベント情報≫
【New Album「SOLOIST」発売記念イベント】
2016年4月2日(土)14:00~ 東京ドームシティ ラクーアガーデンステージ
2016年4月3日(日)14;00~ 大阪・もりのみやキューズモールBASE 1F BASEパーク

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