若者のテレビ離れが盛んに叫ばれ、民放各局が軒並みコストカット路線を打ち出す中、日本テレビでは深夜枠のバラエティ番組が“壊滅の危機”を迎えているという。

「実は、日テレでは深夜23時以降のバラエティ制作費が一律で数パーセントカットになったんです。

それも、驚くことに『ダウンタウンガキの使いやあらへんで!!』なんかも含めたすべての番組で。現場は戦々恐々としてますよ」(某放送作家)

 日テレの深夜バラエティといえば、『ガキ使!!』(日曜22時56分~)を筆頭に『恋のから騒ぎ』(土曜23時~/司会:明石家さんま)や『99+』(火曜23時58分~/司会:ナインティナイン)など吉本の大物芸人を起用した番組や、一方で『の宿題くん』(月曜23時58分~)、『カートゥンKAT-TUN』(水曜23時58分~)といったジャニーズアイドルによる看板番組など、派手なラインナップが売り。だが、やはり視聴率低下の波には抗えなかったようだ。

「今まで日テレは深夜バラエティにかなりの予算を突っ込んできましたが、もはや何をやっても視聴率が付いてこないという状態。それで、編成局もようやく動きだしたんです。日テレでは2009年4月までに、ほとんどのバラエティが打ち切られる予定になっています。

今回の予算カットはその布石ですね。来年4月以降の深夜枠は、帯で深夜ドラマになります。これは局内ではすでに規定路線で、広く知られてますね。そんなわけだから、今はバラエティ班とドラマ班の仲は一触即発、もう最悪ですよ(笑)」(日テレ関係者)

 来年4月からの帯ドラマは、テレビ朝日でも実績のある平日の月~金、24時台になる可能性が高いとのこと。嵐やKAT-TUNの看板番組も含めて、その時間帯の深夜バラエティは全滅することになるかもしれない。

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