映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』の完成披露試写会に、水野美紀がサプライズで登場し、同作に7年ぶりに出演していたことがわかった。今年1月、クランクインの時期には「声のみ」という異例の出演が報じられていたが、4月の撮影終了までの間に、一体何が起こっていたのか。

 水野は『踊る』のシリーズ初回からゲスト出演し、その後はレギュラーに昇格。ところが2005年、前所属事務所であるバーニングプロダクションから独立後は、業界から“干された”状態が続いていた。

「本人がやりたいことを貫きたいという理由で、事務所からすれば円満移籍とは程遠い状況でした。『数年間テレビでは使わない』といった制限まで存在したようで、『踊る』には水野と入れ替わりに、バーニングの内田有紀が出演することになりました」(週刊誌記者)

 しかし『踊る』は今作がファイナルということもあってか、主演の織田裕二が自らバーニングサイドに出向き、水野の出演を交渉したと伝えられた。当時は「電話越しに声のみ出演」で話は落ち着いていたが、それでも「あのバーニングがよく折れた」と業界からも驚きの声が上がっていたという。

「しかしすでに同社に対する水野の禊は済んでいるようで、最近では地上波バラエティなどにも出演しています。

織田はその後も関係者との交渉を続けて、ようやく完全出演にこぎ着けたようです。やはり“声だけ出演”というのは違和感が大きいだけに、さまざまなメディアがこの一件を報じたことも、完全出演への後押しになったのでしょう」(芸能プロ関係者)

 しかし現在でも、水野を取り巻く状況が完全に好転したとは言い難い。

「先日、ドラマ撮影の楽屋で水野が小日向文世をマネジャーと勘違いして挨拶しなかったという話題がありましたが、バーニング御用達のスポニチは『水野美紀 大先輩にあいさつなし』と、あからさまにネガティブな見出しをつけていました。当日の取材現場では、まったく嫌な空気にはなっていなかったんですが……。今後も、叩き記事は書かれるでしょうね。また、『踊る』の試写会でも、7年ぶりの復活であるにもかかわらず、スポーツ紙では水野の扱いはごくわずかで、中にはサプライズ登壇したことにさえ触れなかった媒体もありました」(前出記者)

 水野本人や現事務所としても「ようやくまたスタートラインに立てた」ばかりの状態で、ここからが本当の正念場になるという。

今後も無視を決め込む媒体、嫌がらせに近い報道に徹する媒体と、さまざまな展開が予想されるが、今回の「サプライズ復帰」が、往年の『踊る』ファンを喜ばせたことに、違いはないだろう。