各局、軒並み高視聴率が続出している今年の夏ドラ。その中でも圧倒的な人気で牽引しているのは、直木賞作家・池井戸潤氏の小説をドラマ化した堺雅人主演の『半沢直樹』(TBS系)だ。

初回でいきなり19.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマークし、3連休の中日という悪条件の中で放送された2話で21.8%という今クールの民放連ドラの最高視聴率を記録した。

「もちろん、脚本が面白いというのは言うまでもないですが、やっぱり堺さんの演技力でしょうね。あの演技に、視聴者は惹きつけられるんでしょう。昨年のドラマ『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)の時からまくし立てる系の役が続いていますが、嫌みもなくやれているのは、堺さんだからだと思いますよ」(テレビ局関係者)

 その『リーガル・ハイ』も、10月から待望の続編がスタートする。

「実は、堺さんは前作の途中から『今、こういったまくし立てる役が面白い。だから、もっとセリフを長くしてくれませんか?』と脚本家に頼んでいたようです。

当初から専門用語が多いし、セリフもそれなりに長いのに、もっと長くしてくれと言われて担当は相当焦ったそうです。でも、主演の要望だからということで相当な長セリフを用意したのですが、あっさりNGもなくクリアしていました。堺さんは、それでも物足りなそうにしていましたね」(ドラマスタッフ)

 39歳にして、役者としての円熟期に入った感のある堺。

「今、一番スケジュールが押さえにくい俳優さんのひとりになっています。結婚もして、公私ともに順風満帆ですね」(同)

 少なくとも年内は、“熱い”堺雅人を楽しめそうだ。