『Woman』(日本テレビ系)で民放での連続ドラマ初主演となった満島ひかり。その演技力からすでに女としての地位は確固たるものを築いていたが、今作でそれを揺るぎないものにしたと、同番組スタッフは話す。

「実は、最後のほうは撮影がかなり押していたんです。終盤に進むにつれ、台本が上がるのが遅くなって……。撮影とオンエアの間隔もなくなってきて、全員が焦っていました。そんな中、満島さんはセリフも多いのにほとんどNGを出さずにやっていて、共演の田中裕子さんも『あの子は本当にすごい。これからもっとすごい女優になる』と大絶賛していたのが印象に残っています」

 ベテラン女優からの絶賛もあってか、最終回は最高視聴率をマークして有終の美を飾った。気になるのは今後の満島のスケジュールだが、

「彼女は自分で台本を読んで、出る作品を決めています。

今まで役の大きさにはこだわらなかったそうですが、これからは主演のオファーも増えるでしょうし、すでに何本もの映画のオファーが彼女に行っているそうです。もちろん、主演のオファーですよ」(映画関係者)

 先日も、自身が主演を務める、瀬戸内寂聴の私小説を映画化した『夏の終り』が公開されたばかり。この秋も、石井克人監督の『ハロー!純一』に主演している。

「この作品は、監督の自主映画なんです。満島さんは、信頼する監督やスタッフであれば映画の“大小”にもこだわらないし、映画の賞にも興味がないようです。役に対する心構えとか、長回しのセリフもOKでNGが少ないということからも、現場では“女版・堺雅人”と呼ばれているそうですよ」(芸能事務所関係者)

 来月からは舞台も始まる満島。

“本家”の堺同様、いま最もスケジュールが押さえにくい女優なのは間違いない――。