来年で芸能生活50周年を迎える歌手で俳優の杉良太郎が、22歳の清純派女優に対し、密室で“セクハラ演技指導”していたことを「週刊ポスト」(小学館、5月23日号)が報じた。

 記事によると、女優は昨年9月、杉が主宰する「杉良太郎演劇塾」に入塾。

以後、週2~3回のペースで同塾に通っていたが、今年1月に杉のマネジャーから通常の稽古とは別の「個別指導」を行うと連絡が入ったという。

 本来、稽古のスケジュール調整は杉の事務所と塾生の所属事務所が行うことになっていたが、女優は4月に上演される舞台の主演を狙っており、この「個別指導」の申し出に乗った。すると、2月下旬に行われた2回目のレッスン時に、なぜか杉本人から電話があり、稽古に出向くと杉に抱き寄せられ、何度もキスを強要されるなど“セクハラ演技指導”を受けたという。

 数日後、杉から電話があり、そのやりとりを女優が録音。それによると、杉はマネジャーにこのことを言わないよう、重ねて口止めしたというのだ。

 同誌の直撃に対し、杉は「こういう記事で、あんまりにも幼いというか、自分で自分を傷つけないほうがいいのにね。

私は彼女が考えているような演技指導はしてないですからね」と、女優の訴えを否定したという。

 いくら密室での出来事とはいえ、事実ならばかなりの大スキャンダルだが、各スポーツ紙やワイドショーでの同誌の記事の後追いはなし。

 それもそのはずで、杉の周囲がかなり周到に根回ししたというのだ。

「杉のバックは強力で、“芸能界のドン”ことバーニングプロ・周防郁雄社長が面倒を見ていて、おかげで妻の伍代夏子はろくにヒット曲もないのに白の常連。杉夫妻は大手レコード会社・エイベックスと業務提携しているが、エイベックスの松浦勝人社長は尊敬する人として杉の名前を挙げるほど心酔している。そのため、バーニング・エイベックスともに杉のスキャンダルには過敏になり、同誌が発売される数日前から、『あの女はとにかくヤバイ!』『後々面倒になるから、後追いしないほうがいい』など“圧力”をかけ、杉を守った」(芸能デスク)

 「日本・ベトナム文化友好協会」の理事長を務め、今年2月にはアジア各国との文化交流に貢献したとして内閣総理大臣感謝状を安倍晋三首相から手渡されるなど、文化人としての活動も評価されている杉だけに、記事が事実に反するなら堂々と反論してもよさそうだが……。