ダレノガレ明美

 モデルでタレントのダレノガレ明美が、能登半島地震の被災地に届ける支援物資を複数の小売店で調達したところ、一部で「買い占め行為では」との批判が噴出。ネット上ではダレノガレの判断に理解を示す人が多く、その行動力に称賛の声が集まっている。

 多くの著名人が被災地支援に乗り出し始めた中、ダレノガレは現地での炊き出しと物資の支援を計画。20日には「石川県に持っていく物資を1箇所でなくいろんなお店を朝から回って、お店の方に事情を説明し、お店やお客様に迷惑がかからない個数を集めてます!」と報告し、小売店を回ってニベアのクリームやワセリン、デリケートウェットシート、葛根湯、サロンパス、アイマスク、目薬、ハンドソープ、栄養ドリンク、お菓子セットなどを集めたと明かした。

 なかなか気づきにくい衛生面や健康面をケアする物資が多く、被災者の生活に寄り添ったセレクトであることが分かる。さらに「モンダミンも350個確保しました!風邪が流行ってます!口の中を清潔にするためにもしっかりと予防を!!口の中にいる菌が脳などにいったら大変なことになります!口腔ケアも大切に!!」ともつづり、段ボール箱いっぱいのニベアクリームの写真なども公開し、個人の支援としてはかなりの量を用意したことをうかがわせた。

 ところが、これに対して一部のネットユーザーから「小売店ではなくメーカーや販社と交渉してください。何店舗まわろうと買い占めです」との指摘が。

この他にも、ダレノガレの行為を「買い占め」と断じる書き込みが複数見受けられた。

 こうした意見について、ダレノガレは「メーカーさんにお店回ってくださいと言われたので」と返答し、すでにメーカー側とやりとりした上での判断だったことを説明。22日には「ナプキン、大人用おむつ追加で購入!さー遂に向かいます!途中から大雪&道の規制であったりで10~12時間かかるかなっと。いちいち書かなくて良い!っと言われますが、何を持って行ってるかどうやって購入してるのかをこれから行く方などの参考になれば!と思い書いてます!」と記し、今後の支援の参考のために詳細に報告していることを強調した。

 一連のやり取りを受けて、ネット上では「転売するわけではなく被災地へ送るためですよね。何の被害にも遭っていない地域はいつでも買い物できますし、迷惑にならない範囲で行動している人を批判する権利なんて誰にもない」「寒さによる乾燥と感染予防を含む衛生管理とか、物資のラインナップも見事に考えられていて素晴らしいじゃないか」「被害のない地域なら仮に売り切れてもすぐまた納品されるよ。

何でもかんでも批判して、支援したいと思ってる人の心を折ってはダメだと思う」といった声が相次ぎ、ダレノガレを称賛する人が続出しているようだ。

 実際、時間に余裕があればメーカーなどに掛け合ったほうがいいのだろうが、すぐにそろうとは限らないため、早く物資を届けたい場合は「被害のない地域で、他の客の迷惑にならない範囲で複数の店を回って買い集める」という今回の方法がベストなのかもしれない。東日本大震災などの時の買い占め行為が記憶に残っている人は多く、そのために批判が噴出したのだろうが、今回は事情が異なるといえそうだ。

 芸能界では、高額の寄付が相次いでいるほか、22日には歌手のMISIAが珠洲市と能登町の避難所で炊き出しに参加し、これまで福祉活動やボランティア活動などに私財40億円以上を投じてきたという俳優の杉良太郎らも被災地支援に乗り出している。ダレノガレも含め、影響力のある人気タレントたちの活動によって支援がいっそう活気づくことを期待したい。