スポンサー企業から利益供与を受けていた問題で大ひんしゅくを買っている日本テレビ上重聡アナウンサーに、情報漏えい疑惑がささやかれている。

 元同僚によると「親しい営業担当から聞いたCMスポンサー各社の動向を、外に持ち出していたことが疑われている」というのだ。



 上重アナは、日テレの有力スポンサー企業「ABCマート」創業者、三木正浩氏から1億7,000万円の無利子融資を受ける形で自宅マンションを購入したほか、高級車ベントレーを借りて出勤していたと週刊誌で報じられた。情報番組のMCとして致命的な癒着であり、また高額な税金の問題も出てくる。

 ただ、局内では、以前から上重アナの“甘い汁”がたびたびウワサになっていた。かつて司会を務めた別番組の関係者によると、上重アナは日ごろから目上の者に取り入るのがうまく、企業の経営者などからゴージャスな接待を受けている様子だったと話す。

「さすが体育会系出身。気を使うべき相手がいると、ご機嫌取りに率先して動く。
それ以外のところでは女子アナに片っ端からちょっかいを出す“チャラ男”のくせに、それを隠してさわやかな好青年を演じ、入社当時から高級店に出入りしているという話を耳にした。あるスポンサー企業の役員から“時計をもらった”と、自慢していたこともあった」(同)

 関係者によると、通常は出演者や若い局員がスポンサー側の人間と行動を共にすることはおろか、面識を持つこともほとんどないという。

「ただ、アナウンサーは、結婚式の司会などを頼まれてバイトすることがよくある。上重も恐らく、そういう入り口から入っていったと思う」(同)

 しかし、今回の供与は、額面がハンパではない。無利子の融資は実質、億ションを買い与えてもらったようなもの。いくら上重に極上の接待テクがあったとしても、相手に相当なメリットがないと不自然な話だ。


 そこでささやかれているのが、企業が欲しがるCMスポンサー情報を漏らしていた疑惑だ。関係者によると上重アナには、CMスポンサーと交渉する営業担当や広告代理店の関係者に同世代の友人がおり、どの企業がどの番組にいくら出したという“禁断の内情”に精通していたという。

「実際に情報漏えいをしていた証拠があるわけではないけど、今回の件では局内の役員連中がかなり神経質になっている様子で、表立っての聴取もない。情報漏えいが事実なら、この業界では絶対的なタブーとなるもので、大手スポンサーが一斉に撤退することだってありうる。それだけに今回、局は上重の擁護に動いている印象。局としては、個人的な便宜供与で話を終わらせたいという感じに見える」(同)

 上重アナはPL学園出身の元高校球児で、甲子園では松坂大輔のいた横浜高と対戦した経験もある。
複数の女子アナと交際後、最近はモデル安座間美優との交際も話題となった。3月下旬からはテリー伊藤の後任として情報番組『スッキリ!!』の司会を任されたが、問題の記事が出る前の3月30日の初回放送から言動がやたらこわばっており、MCの加藤浩次に「若干硬いですね」と突っ込まれていたほどだった。

 上重アナが、マンションや高級車を与えられていた理由は何か? その核心部分が公になるのとならないのとでは、状況は大きく変化する。日テレで騒動があった女子アナの“清廉性”どころではない話に発展する可能性もありそうだ。
(文=ジャーナリスト・片岡