これまで中国やロシア、ブラジルなどの五輪やワールドカップでの建設遅れや予算不足を嘲笑するように報じてきた日本マスコミだが、今度の東京五輪でも同様の事態が勃発している。舛添要一都知事は「これでは大日本帝国陸軍ではないか」と都合のいい情報ばかりが自分に報告されることに不満を表したが、しかし十分想定されたことでもある。

当初はこうした事態を危惧した五輪誘致反対の声が多かったが、その後の石原慎太郎・猪瀬直樹都知事たちの巧妙な情報操作で、なぜか世論も歓迎ムードになった結果がこれだ。さて本番までに帳尻は合うのか。

第266回(5/14~19発売号より)
1位「浅田真央 会見で語られなかった“決意のウラ側”」(「週刊女性」6月2日号)
2位「中居正広 『親父、どう!?』別れの『とん汁の味』(「女性セブン」5月28日号)
参照「中居正広が父から学んだ自由奔放さと責任力」(「週刊女性」6月2日号)
3位「バナナマン日村勇紀 女子アナ恋人“ぞっこん献身愛”に『結婚はまだ♪』モテ男の余裕」(「女性自身」6月2日号)

 休養宣言からおよそ1年後の4月18日に行われた浅田真央の記者会見はマスコミの大きな注目を浴びた。その直前にマスコミが「現役続行」と「引退決意」との相反する“予測”報道を行ったため、この会見で浅田が何を語るのかが注目されたためだ。

 結果は「現役続行」でマスコミ各紙はこれを歓迎ムードで大きく報じている。会見から2日後に発売された「週女」と「自身」でも関連記事を掲載したことでも、その注目度の高さがわかる。
もちろん2誌とも〆切が会見に間に合うはずもなく、“復帰”を前提とした特集を無理矢理突っ込んだ形だったからだ。

 しかし本当に浅田は「現役続行」するのだろうか。そんな疑問が残る。真央にとって不利な「ルールの改正」や若手や、ロシア勢の台頭で、浅田が今後勝てる可能性は極めて低く、浅田自身も復帰する意思はないと思われてきたからだ。

 そんな事情を鋭く突いているのが「週女」だ。これまでもフィギア界や連盟の問題点を指摘してきた「週女」は、今回の浅田復帰問題でも本質を突いている。


 現在、関係者の注目は浅田の“復帰”以上に“スポンサー探し”だという。今年3月に中京大を卒業した浅田の所属先スポンサーとなれば、年間3億から5億円ものお金が動く。すでにいくつかのスポンサーが取り沙汰されているらしいが、問題はそこからだ。
「週女」にはこんな興味深い広告代理店関係者のコメントが掲載されている。

「休養中に仕事のオファーが思ったほどこなかったんです。(略)今年3月からスタートした冠番組は、TBSラジオの『浅田真央のにっぽんスマイル』ぐらい。
事務所としては、かなり肩すかしだった。現役を引退したら、さらにオファーが減ってしまう危険性もありますからね」

 確かに浅田の人気は休養宣言以降、急速に低くなったとみられているのだ。いわば「現役続行」のウラには浅田の人気低迷、それによって生じる収入減の焦りがあった指摘したのだ。さらに連盟も浅田の集客力、お金を期待し現役続行を期待していると指摘する。

 「現役続行」と言わざるを得ないさまざまな周囲の状況があったと「週女」は記しているのだが、記事はあくまで“会見前”に書かれたもの。だが、実際の会見を見ても確かに浅田の言葉は微妙に曖昧なのだ。
実際、多くのマスコミがはしゃぐように「現役続行」などとは一言も言っていない。

 例えば「100%復帰するつもりでやっている」と言う言葉をもってマスコミは「現役続行を表明」などと報じているが、浅田が言ったのは「復帰します」ではなくあくまで復帰する「つもり」なのだ。また「去年のレベルまで戻すことを“目標”にしたい」と、これもあくまで“目標”に過ぎない。現役としての試合出場にしても、「うまくいけば試合に出られるかもしれないし、出られないこともある」と曖昧だし、復帰戦はいつか?  との質問に「わからないです」「試合については何も決まっていない」とも答えている。そして肝心の2018年開催の平昌五輪については「考えていない」と断言までしているのだ。

 さらに浅田は同日のブログで「試合に出ますと断言する事は出来ません。
(もし試合に出る事が決定したら)自分から報告させて頂きます」と記してもいる。結局は「練習はしているが、今後は何もわからない」と言っているに過ぎないのだ。

 そもそも18日の会見は7月からスタートする浅田主演のアイスショーの発表会見で本来は進退に関するものではない。浅田サイドはマスコミの盛り上がる進退報道を利用して、アイスショーを盛り上げようという思惑さえあったのではないか。話題の進退を曖昧に引き延ばし、アイスショーの成功を目論む――。

 そうした周囲の戦略に浅田も立派に応えたといえる。
なんとも取れる曖昧な質疑応答会見を立派にこなし、まんまとマスコミに「現役続行」と報道させる。

 浅田真央24歳。世間に揉まれて、すっかり“大人”になったようだ。

 SMAP・中居正広の父親・正志さんが逝去したことが話題になっている。これは5月9日に中居自身がラジオで明らかにしたものだが、その父子の絆と闘病エピソードを掲載しているのが「セブン」だ。

 いつも中居を気にかけ、休日には一緒に野球やゴルフを楽しみ、スタッフにこっそり「次のドラマはどうなんだ?」と聞いたこともある父。『白』のリハーサルにも毎年足を運び息子を見守ったこともあった。一方の息子は、そんな父に高級マンションや車をプレゼントし、テレビでも父親の面白エピソードを披露する。

 そんな父に2年前に見つかった肺がんと喉頭がん。中居は手術前に父と兄を連れてハワイへ家族旅行を決行した。その後も多忙な仕事の合間を縫って病院に見舞い、自宅療養となった昨年11月以降も献身的な看病を続けたという。そして「セブン」が大きく取り上げたエピソードが「とん汁」など食べ物に関するものだった。病院食がマズいという父に、日頃料理をしない中居はとん汁を作り病室に運び、さんまが食べたいといえば焼いてほぐしたさんまと“生まれて初めて作った”おにぎりを持参する。そのほかにもシチュー、カレー、スープ、明太子といかの和え物なども作ったらしい。

 確かに、立派である。しかも食べ物や、看病のディテールが妙に詳しい。

 もちろん中居の関係者から聞いたものとしか思えないが、「セブン」だから当然といえば当然。しかし、こうした美談記事から浮かび上がってきたのが、あの疑惑だ。

中居くんのお母さんってどうなってるんだっけ!?」

 通常、こうした芸能人の闘病美談ものや、父親が逝去したのであれば、母親の存在もセットで記されるものだ。しかし「セブン」記事にはそれを臭わせるものは一切ない。幼い頃のエピソードでも、ハワイ家族旅行でも、父の闘病でも母親の存在はまったくない。

 中居はこれまでも父親や時に母親のエピソードを語ったことはあるが、しかしいつからか、母親のことはあまり触れないようになっていた。そして浮上したのが母親との確執説だ。「金銭問題でトラブルがあった」「両親は中居が小学校の時に離婚している」「いや、もう少し最近だろう」「出身地の大阪に行って現在は音信不通」などと真偽不明の情報も存在する。
 
 もちろんジャニーズタブーのため、これをきちんと扱ったマスコミは皆無だ。しかも、今回中居父の逝去を同様に取り上げたジャニーズキラー「週女」も、母親の存在には一切触れていない。

 中居のお母さんって、そんなにタブーだったの!?

 そんな疑問が渦巻いた、中居正広の看病美談記事だった。
 
 意外な組み合わせで世間を驚かせたバナナマン・日村勇紀と元NHKアナ・神田愛花の交際は現在も順調のようだ。日村の誕生日に2人は都心の高級フレンチへ。最低でも4~5万円というコースを堪能したというが、帰宅の際「自身」の直撃を受けた2人はうれしそうに順調な交際ぶりを披露している。しかし、すごいのがその際「自身」が撮影した2人の姿、服装だ。日村も神田もいろんな意味で違和感ありまくり。意外とも思える2人の交際が順調なのも、この写真を見るとある意味納得できるかも。セ、センスが……。是非「自身」を見てやってください。

※画像は「週刊女性」6月2日号(主婦と生活社)