堺雅人が日本テレビのドラマに初主演した『Dr.倫太郎』が不発に終わったことで、リベンジを狙うTBSが『半沢直樹』の第2弾をいつ放送するか注目されそうだ。
2013年に放送され、最終回の視聴率が40%以上を記録したことで続編が期待された『半沢直樹』。
日本テレビの女子アナだった夏目は“コンドーム写真流出事件”で、追われるように日テレを退社、「田辺エージェンシー」所属に。フリー転向後、約3カ月でテレビ朝日の『マツコ&有吉の怒り新党』ほかレギュラー番組数本を抱え、古巣の日テレには看板報道番組『バンキシャ!』のキャスターとして復帰したことで“奇跡の女子アナ”といわれた。
だが、彼女がここまで躍進できたのは、所属した田辺エージェンシーの幹部が夏目の才能に惚れ込んで、猛烈にテレビ局側にプッシュした結果だった。
中でも日テレの『バンキシャ!』での復帰は、その昔、日テレが田辺エージェンシーの看板タレントであるタモリの音楽バラエティ番組『今夜は最高!』を打ち切り、タモリを激怒させたということへの見返りだともいわれている。
ところが、『あさチャン!』の視聴率はスタートから低迷し、TBSの社長が番組テコ入れを指示。夏目は番組のリストラ要員として名前が挙がっていた。さらに、同じ事務所の堺が『半沢』の続編出演より日テレのドラマを優先したことで、夏目の降板は決定的といわれたのだ。
ところが、夏目は現在も続投。それどころか、すでに降板の話は立ち消えになった。
その後、堺主演の『Dr.倫太郎』がスタートしたが、予想に反して初回視聴率から振るわず。期待された最終回の平均視聴率も13%、全話の平均視聴率は12.7%(いずれも関東地区/ビデオリサーチ調べ)と13%台に届かなかった。ドラマの内容は高く評価されているが、莫大な制作費や期待度から、最低15%の視聴率を取らなければ合格点とはいえなかった中、不発といわれても仕方がない結果となったのだ。
そうなると、『半沢』の続編の放送時期が注目される。堺は来年のNHK大河ドラマ『真田丸』の主演が決まり、夏から収録に入る。
やはり、『Dr.倫太郎』のような“守りのドラマ”より、堺には『半沢』のような“攻めのドラマ”が似合う。「来年のことを言えば鬼が笑う」というが、TBSは日テレに対して倍返しできること期待して、ほくそ笑んでいるのかもしれない。
(文=本多圭)