名脇役としてドラマや映画で活躍している俳村田雄浩が、20歳下の妻の映里佳と夫婦そろって、9月7日に放送されたバラエティ番組『私の何がイケないの?』(TBS系)に出演。その翌日、映里佳の母親で村田の義母にあたるH子さんから、筆者に「私が『会いたい』と言っても無視続ける村田と娘が、何もなかったかのようにテレビで幸せそうな顔をしているのを見て、その日の生活もままにならない自分が情けなくて、死にたくなりました」と悲痛な訴えがあった。



この放送の少し前、「週刊新潮」(新潮社/7月30日号)に「キャリア36年の名脇役“村田雄浩”が妻の実母と絶縁7年の確執」というタイトルの記事が掲載された。

 村田は『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)で共演した女優の中江里香(本名・畑中映里佳)と2006年10月に入籍。その後、長女が誕生し、幸せな家庭生活を送っているといわれていた。そんな中、映里佳の実母から、「新潮」に報道される約1カ月前にサイゾー編集部を通じて、筆者宛に手紙が届いた。

 手紙には「私の次女は、元女優・中江里香35歳です。次女の夫は、有名大物俳優のM氏55歳です。
現在、5歳、来年新1年生の一人娘がいます」と書いてあった。夫の名前はイニシャルだが、村田だということはすぐわかった。筆者は、ごつい顔をしながら、いかにも気が弱そうで、人のいい役を演じている村田の演技が好きだったからだ。しかし、手紙によると「M氏と次女は完全な主従関係にあり、次女はまるで洗脳されたように自分を見失い、私と長女37歳を“敵”と憎み、罵詈雑言を浴びせるようになりました」とあり、また村田が“DV夫”のように書かれ、孫が生まれたにもかかわらず、一切連絡もなく、一度も会わせてくれないと、綿々と訴えてあった。筆者は事実確認のため、実母のH子さんと常磐線沿線の駅の近くの喫茶店で会った。話の内容は、「新潮」に書かれた内容とほぼ同じ。
村田夫妻は、H子さんに09年1月に“絶縁メール”を送ってきて、その後、まったく連絡が取れないという。

 娘を溺愛する実母のしつこい言動に業を煮やしただけなのかもしれないが、それにしても絶縁メールというのはやりすぎではないだろうか?

 村田は「新潮」の取材に「長い間、お義母さんと音信不通なのは事実です。ただ、それはお義母さんの思い込みから始まったことです。もちろん、私は妻にDVなどしていませんし、家族3人幸せに暮らしています。まったくの事実無根なので、私もほとほと困っています」と答えている。

 確かに、H子さんから直接話を聞くと、かなり思い込みが激しく、ヒステリックな性格だということはうかがい知れる。
それだけに、H子さんの話を聞いた後、H子さんの娘への思いや、孫に一目でも会いたいという心情を察すると、複雑な心境になった。家族にしか理解できない事情はあるだろうが、メール1通で家族関係を清算しようとした村田の行動は、H子さんの「村田は家族を奪ったひどい男」という思い込みを一層、激しくさせてしまったのではないだろうか?

 筆者は、メディアの力を借りなければ、家族関係の修復の望みはないと思い、我々に働きかけてきたH子さんのやむにやまれぬ心情は理解した。それだけに、「新潮」が取り上げて、村田がコメントしたことで、事態は少しでも前に進むのではと期待した。しかし、待てど暮らせど、村田や娘からH子さんのもとには連絡がなかったという。そのためひどく落胆している時に、H子さんはテレビのバラエティ番組で2人の幸せそうな顔を見て、頭の中が真っ白でパニック状態になり、筆者に再び窮状を訴えてきたようだ。

 経済的にも孤立しているH子さんの生活が、ひっ迫しているのは確かだ。
今からでも遅くない。村田はH子さんとの話し合いの場を持って、事態を解決してほしい。それが、村田という名脇役のポジションを守ることにつながると思う。
(文=本多