自民党の衆議院議員、野田毅税制調査会長の秘書が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された際、大手新聞社の政治記者が「女性タレントAも危ないらしい」と話していたことがわかった。
逮捕されたのは野田議員の私設秘書、藤木寿人容疑者(39)で、9月下旬に覚せい剤を使用した疑い。
そんな中、大手新聞社の記者のひとりが、他社の記者や政界関係者の前で「捜査関係者から聞いた情報」として、容疑者と親しかったタレントAの名前を挙げ、こちらも捜査対象になるのではないかというニュアンスの話をしていたのだ。
ただ、この記者は「安倍信者」といわれるほどの自民党支持者で「野田議員の責任論に反発して持ち出した可能性がある」と週刊誌記者。
「タレントのAさんは自民党と激しくやり合っている公明党の支持者なので、その記者は公明党が野田議員への責任論を持ち出すなら、公明党だって危ないぞ、と言いたかったんでしょう」
公明党は現在、消費税アップに関する生活必需品の負担軽減に関する問題で自民党と対立している。
記者の話の信ぴょう性はさておき、創価学会信者として知られる女性タレントAは公明党を支持していると見られ、過去には議員への立候補がささやかれたこともある。藤木容疑者との関係については、「恋人関係とかではないと思うが、仲が良いとは聞いている」と前出の週刊誌記者。
「このAさん、少し前に不倫疑惑が持ち上がったんです。相手は自民党を批判し続けている韓国好きのジャーナリスト。このウワサを、自分のことでもないのに否定してまわっていたのが藤木さんで『Aさんは政治信条の違う人と不倫なんかしない』と、自分のことのようにかばっていました。
女性タレントの薬物疑惑は、公明党の反発に不快感を持つ、自民党支持の記者のガセネタなのか、それとも本当に捜査関係者から漏れてきた話なのかはわからないが、いずれにせよこのタイミングで税制調査会長の秘書が逮捕されるのは、自民党にとって痛い話。藤木容疑者は警察の調べに対し否認しているというが、熊本県警はすでに覚せい剤の入手先について捜査を始めているという。
(文=ハイセーヤスダ)