ベッキー(31)の不倫疑惑やSMAPの分裂騒動で芸能界が大揺れになっている中、女優の江角マキコ(49)がひっそりとテレビから消えようとしている。

 一昨年の夏、長嶋一茂(50)宅への「落書き騒動」が発覚。

当時、江角と一茂の子どもが同じ学校に通っており、ママ友トラブルの末に江角が元マネジャーに落書きを指示したと報じられた。江角は「マネジャーが勝手にやった」と釈明したが、これまで築いてきた「サバサバ系」「女が憧れるカッコイイ女」というイメージは崩壊してしまった。

 騒動は芸能活動にも深刻な影を落とし、レギュラーを務めていた情報番組『バイキング』(フジテレビ系)を昨年末に卒業。続けてバラエティー番組『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の人気企画「ゴチになります!」を"クビ"になり、立て続けに2本のレギュラーを失った。

 残るレギュラーは司会を務める『私の何がイケないの?』(TBS系)だけとなったが、発売中の「女性自身」(光文社)によると同番組が改編によって3月末の終了が決定したという。

 同記事では、江角が旧知のプロデューサーに売り込むなどして一度は契約を更新したものの、結局は視聴者ウケの悪さによって昨年末に終了宣告が出されてしまったという経緯が報じられている。


 江角の元にはCMやドラマのオファーも全く入っておらず、このままでは仕事ゼロ。イメージ悪化で今後の展望も厳しく「事実上の引退」状態になってしまう。

「江角は一昨年の3月に個人事務所を設立し、大手事務所『研音』から独立しました。しかし、そのタイミングが最悪。数か月後に件の落書き騒動が発覚しましたが、個人事務所ではマスコミ対策に限界がある。大手から独立したことで業界内に敵をつくってしまったのもマイナスに働いた。
レギュラー3番組も全て研音時代から引き継いだ仕事でしたから、今のような状況で新規オファーを獲得するのは難しいでしょう。唯一の強みは夫がフジテレビ局員であるということでしたが、そのフジが真っ先に『バイキング』で江角を切ったのですから他局は言わずもがなで絶望的です」(芸能関係者)

 それでも江角ほどの実力と話題性があれば、騒動の風化とともに復活できそうに思える。だが、もはや再起の可能性は薄いとの厳しい見方もあるようだ。

「年金未納騒動で世間から『イエローカード』を出されていたのに二度目の落書き騒動で評価は失墜。しかも、陰湿なママ友イジメが絡んでいたことで主婦層の支持を完全に失ってしまったのが痛かった。彼女のファンは女性層がメインでしたし、近年のテレビ業界で最も重要視されるのは女性視聴者。
『女が憧れる女』から一転して『女に嫌われる女』になってしまった江角を使うメリットはない。それなのに態度が大きく共演者やスタッフから嫌われ、ギャラも高いのだから敬遠されるのも仕方ないでしょう」(前同)

 テレビ局員の夫という「保険」があれば独立は順風満帆のはずだった。しかし、ご存知のようにフジテレビは人気低迷で火の車。江角が局員の妻だからといって特別待遇するような余裕はない。かといって、自力で再起を目指すにしても個人事務所では心細く、露出がなければイメージの回復もままならない。

 一部では「ヌード写真集の第二弾で巻き返しを狙っている」(芸能関係者)との情報も流れているが、もともと男性支持はそれほどなく年齢的にも需要があるのかどうかは微妙なところ。
手詰まり感は否めない。

 といっても高収入の夫がいるので生活に困るようなことはなく、しばらくは「主婦業に専念する予定」だという江角。家庭を第一にしながらゆっくりオファーを待つ計画のようだが、そのまま芸能界から消えてしまう可能性が高い。これまで華々しく活躍してきた江角にしては、あまりにもひっそりとした寂しい引き際になりそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)