俳優の山本耕史が、植木等を演じるドラマ『植木等とのぼせもん』(NHK)の放送が9月より始まる。ドラマの舞台は『スーダラ節』が大ヒットを記録し、植木がスターダムに上り詰めた時代である。
これを受けネット上では「山本耕史と植木等って全然イメージ合わない」「山本、役柄の振れ幅広すぎだろ」といった違和感を示す声が聞こえる。実在の人物を、俳優や女優が演じる場合、ギャップが指摘されることは少なくない。
「2015年に放送された『赤めだか』では立川談志をビートたけしが演じて話題になりました。
ただ『赤めだか』の場合、あえてギャップのある配役をぶつけたといえる。それが、再現ドラマやドキュメンタリーとは違った味わいを生み出す。
「1996年に横山やすしが亡くなると、翌年に追悼ドラマ『おこるでしかし!俺は浪花の漫才師』が放送され、そこで横山を演じたのは的場浩司でした。的場は粗暴さをあわせ持った横山のキャラクターを見事演じきりました。メイプル超合金の安藤なつは、2014年に放送された『ナンシー関のいた17年』に出演し、見た目がナンシー関本人に激似と話題になりましたね」(前出・同)
実在の人物を演じる場合、思い入れのあるファンも多いため何かと批判を受けやすい。山本耕史にはそれをはね返すような演技力を発揮して欲しい。