アカデミー賞の大本命!映画「ラ・ラ・ランド」に注目すべき5つの理由

アカデミー賞の大本命!映画「ラ・ラ・ランド」に注目すべき5つの理由

2016年にアメリカで公開されたミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」に注目が集まっている。アカデミー賞の大本命ともいわれており、「ラ・ラ・ランド」は13部門に14ノミネート。日本では公開前から期待の声が高まっているが、その魅力とは一体何なのだろうか。注目するべき5つのポイントをまとめてみた。

映画「ラ・ラ・ランド」 予告編だけでワクワクが止まらない!

2月24日から公開される映画「ラ・ラ・ランド」。アメリカをはじめ、多くの国で大絶賛されている同映画が日本でやっと公開されるとあって、既に大きな話題を呼んでいる。

映画「ラ・ラ・ランド」は2016年にアメリカで公開されたミュージカル映画で、夢追い人の街・ロサンゼルスを舞台にした物語。

ヒロインのミアは女優になるために何度もオーディションを受けるものの落選ばかりの日々。そんなミアがある日、売れないジャズピアニスト・セブ(セバスチャン)の演奏に出会ったことをきっけにして、2人は恋に落ちていく…というストーリー。

ダンスや音楽を多用した映像は、見ているだけで自分まで踊りたくなってしまうほど。日本でも、予告編を見ただけでワクワクしてしまう人が続出している。





歌の演奏も全部本物! 細かいところにまで徹底した映画作り

ロマンチックとシリアスが美しく溶け合うストーリーも勿論だが、「ラ・ラ・ランド」の魅力は何といっても観客を惹き込む音楽とダンスにもぎゅっと詰まっているだろう。

売れないジャズピアニストを演じる俳優のライアン・ゴズリングは、役作りのために3カ月間もの期間をピアノレッスンに費やし、全編吹き替えなしで堂々たる演奏を披露している。

ライアン・ゴズリングとともに、ミアを演じるエマ・ストーンも歌やダンスの猛特訓を受けたとか。エマ・ストーンが劇中で披露している「Audition」と「City of Stars」の2曲に関しては、事前に収録したものではなく撮影時にその場で歌うほどのこだわりようだ。



ハリウッドの大人気俳優であるトム・ハンクスも「ラ・ラ・ランド」にかなり感動したようで、

「『ラ・ラ・ランド』は続編でもないし、登場人物のことは誰も知らないんだ。でもこんな素晴らしい作品を観ないなら、僕らはみんな絶望的だね」

というコメントを残した。しかも、自身の新作映画「ハドソン川の奇跡」の記者会見中に、自分から「ワーナー・ブラザースを怒らせることになるかもしれない」とわざわざ前置きをしてから話し始めたほど大絶賛。

ゴールデングローブ賞で史上初の7冠達成! アカデミー賞の大本命

映画界の賞レースにおいても高い評価を得ている「ラ・ラ・ランド」。

アカデミー賞の前哨戦として知られる「第74回ゴールデン・グローブ賞」では、歴代最多の7部門を受賞。1975年の「カッコーの巣の上で」や、1978年の「ミッドナイト・エクスプレス」が打ち立てた6部門受賞を塗り替えての受賞を果たした。

・作品賞(ミュージカル・コメディ部門)
・主演男優賞:ライアン・ゴズリング(ミュージカル・コメディ部門)
・主演女優賞:エマ・ストーン(ミュージカル・コメディ部門)
・監督賞:デイミアン・チャゼル(最年少)
・脚本賞:デイミアン・チャゼル
・作曲賞
・主題歌賞「City Of Stars」

また、イギリスで最も歴史のある批評家団体による「ロンドン映画批評家協会賞」では見事作品賞を受賞している。

更には、2月12日に開催された英国映画テレビ芸術アカデミー賞では、作品賞・監督賞・主演女優賞・作曲賞・撮影賞の5部門で受賞。

この時点で既に向かうところ敵ナシ、まさに総なめ状態だ。

そして気になるアカデミー賞はというと、「第89回アカデミー賞」において、作品賞や監督賞、主演女優賞、主演男優賞など、なんと13部門14ノミネート。

これは1951年「イヴの総て」と1997年「タイタニック」に並ぶ記録に。授賞式は2月26日(現地時間)となっており、どれだけの賞を受賞できるかに注目が集まっている。

ちなみに、2016年公開で日本で大ヒットとなった映画「君の名は。」は残念ながらノミネートならず…。日本が関連した作品では、ジブリの「レッドタートル ある島の物語」と、遠藤周作の小説を原作とした「沈黙-サイレンス-」の2作品が候補入りとなった。

キャストもスタッフも豪華! 映画賞を総なめにした映画「セッション」のタッグ再び

実力派キャストやスタッフが集まっているところも注目すべきポイント。

ジャズピアニストを演じるライアン・ゴズリングは、映画「きみに読む物語」で大ヒットスターとなり、ゴールデングローブ賞やアカデミー賞にノミネートされた経歴をもつ実力派俳優。

また、女優のたまごを演じるエマ・ストーンは、「アメイジング・スパイダーマン」のヒロイン役で、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。

また、「ラ・ラ・ランド」を手掛けた監督デイミアン・チャゼは、2014年に公開された映画「セッション」でアカデミー賞を含む51もの賞を受賞。ジャズドラムを巡る狂気的なまでのストーリーが大きな感動を集めた。

「ラ・ラ・ランド」には、「セッション」で鬼教師役を務めたJ・K・シモンズも登場。デイミアン・チャゼとの再タッグからも目が離せない。

ライアン・ゴズリング「映画スターになるなんて考えてなかった」

監督&主演来日で日本中話題沸騰! NHK「あさイチ」にも出演

日本のメディアも大きな関心を寄せているようで、1月26日には東京・TOHOシネマズ六本木でジャパンプレミアが開催され、多くのファンとマスコミが押しかけた。



さらに、1月27日にはNHKの「あさイチ」が「ラ・ラ・ランド」を取り上げたほど。ピアニスト役のライアン・ゴズリングと監督のデイミアン・チャゼル監督が生出演。
番組で、ライアン・ゴズリングは

「家とか電話で見てほしくない。みんなで一緒になって観たい」

と、ぜひ劇場で観てほしいということを熱く語った。

本年度アカデミー賞は最多6部門での受賞!一方では歴史に残る大失態も…

現地時間の2月26日に発表されたアカデミー賞は、下馬評通りラ・ラ・ランド旋風が巻き起こった。史上最多タイの14ノミネートとなったラ・ラ・ランドは、美術賞、監督賞、作曲賞、撮影賞、エマ・ストーンに主演女優賞、劇中歌のCity of Starsに歌曲賞が与えられた。

監督賞を受賞することとなったデイミアン・チャゼルは、アカデミー賞史上最年少での受賞者としても記録に残った。そんな彼の作品に携わった作曲賞受賞者のジャスティン・ハーウィッツ氏は、ハーバード大学でのルームメイトでもある。偉才の監督と天才作曲家の同級生2人は、米のエンタメ業界に大きな功績を残したのだ。

終わってみれば6部門、本年度最多受賞という輝かしい記録を残したのだが、ラ・ラ・ランドには幻となった7部門目の受賞がある。それは作品賞の受賞発表にて起きた事件だった。

プレゼンターの2人は、ラ・ラ・ランドが作品賞を受賞したと紹介。スタッフたちが壇上で喜びを噛みしめる中、突如発表されたのは「ラ・ラ・ランド受賞は読み間違い」という衝撃的な事実。作品賞はブラッド・ピット率いるプランBエンターテイメントが制作陣に名を連ね、北米で大ヒットを記録したというムーンライトへと渡っていった。

まだまだラ・ラ・ランド旋風は「終わラライ」?様々なパロディ作品が登場

誤報という類を見ない形で、作品賞を逃してしまったラ・ラ・ランド。しかし、日本での公開は2月24日に始まったばかりだ。

国内の300を超えるスクリーンで上映されているラ・ラ・ランドは、公開からの10日間で累計興行収入が15億円、観客動員100万人を記録。映画公開に先駆けて発売されたサウンドトラックCDも、映画公開後はオリコンの週間アルバムランキングでの順位が右肩上がりとなっている。

そんな中、藤崎マーケットのトキがTwitterでラ・ラ・ランドを見に行ったことを報告。「他人事と思えず」という言葉とともに投稿されたのは、自分たちの持ちギャグ「ラララライ」に、ラ・ラ・ランドのポスターを合成した画像だった。

もちろん、海外でも人気映画のパロディ作品が続出している。カルト的な人気作品を次々と作り上げたデヴィッド・リンチ監督の作品とミックスした映像、ファミコン時代の代表的なアニメーションだった8bit風でのリメイク、そしてアカデミー賞でのハプニングまでパロディ化されている。




ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

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