又吉直樹『火花』が映画化へ 監督・板尾創路、主演・菅田将暉&桐谷健太!スター揃いも世間からは賛否両論

又吉直樹『火花』が映画化へ 監督・板尾創路、主演・菅田将暉&桐谷健太!スター揃いも世間からは賛否両論

芸人の又吉直樹が執筆し、芥川賞を受賞した「火花」の映画化が決定した。監督は板尾創路、主演は菅田将暉&桐谷健太と今をときめく俳優を取りそろえた。さぞかし世間からは待望されているかと思いきや、否定的な声も。というのも、ドラマ版「火花」の評判が高いのがその要因となっているようだ。

又吉直樹の『火花』が遂に映画化! 人気作品だけに世間からの期待値は大

お笑いコンビ・ピースの又吉直樹の2作目となる長編小説『劇場』が、『新潮』4月号(新潮社)に掲載されることが決定。そして、ほぼ同時に1作目となる『火花』が映画化されることが発表された。

2015年に発売された『火花』は、又吉直樹が初めて書いた純文学小説。「第153回芥川龍之介賞」を受賞したことで大きな注目を集め、累計発行部数が280万部を突破した大ベストセラー作品だ。

原作『火花』は、若手お笑い芸人として活動している徳永が、営業で訪れた熱海の花火大会で先輩芸人の神谷に遭遇。神谷の天才的なお笑いセンスに惹かれた徳永と神谷の交流を通して、お笑い芸人の現実や苦悩を描いたストーリーとなっている。


公開は2017年11月とまだ少し先の話だが、早くも大きな注目を集めている。








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出演陣が豪華! 日本昔話CMでお馴染みの菅田将暉と桐谷健太のW主演

主人公であるお笑いコンビのスパークス・徳永役には、菅田将暉が起用された。

菅田将暉と言えば、これまでに映画『暗殺教室』や『ピンクとグレー』、『溺れるナイフ』など、漫画や小説を原作とする映像化作品に数多く出演。2016年は9本もの映画に出演し、今年だけでも、既に5本の映画への出演が決定している売れっ子俳優だ。

『火花』の出演にあたっては公式サイトを通して、

「お笑いがなかったら、今の僕は存在していないと思います。常に芸人さんの繰り出すパンチが好きで好きで好きで好きで仕方なかった。人を笑わす、この痛みが無いと生きていけないとすら思っています。そんな自分にとって神様であり日常である芸人さんを演じるという事に物凄く怖さがあります」

と、嬉しさと共に演じることへの恐怖を語った。

一方で、徳永が憧れる先輩芸人・「あほんだら」の神谷役は桐谷健太に。auのCM「三太郎シリーズ」を通して菅田将暉との共演経験もある。

菅田将暉と桐谷健太は、お笑い大国・大阪出身。どちらも幼い頃から笑いを身近な存在として感じていたようで、菅田将暉と同様にお笑いへの熱い想いと恐怖を語った桐谷健太。そして、

「人に笑ってもらえる最上の喜びと、この上ない困難さ。それを生業とする芸人さんは狂気の沙汰。怪物です。そんな世界に生きようとする、愛おしい男たちの物語。役者が芸人を演じるのではなく、芸人を生きます。あーコワ」

と、映画への意気込みを明かした。








また、神谷と同棲している美女・真樹役には木村文乃がキャスティングされた。

本場のお笑い要素が満載! 気になる監督は個性派芸人・板尾創路

監督は芸人の板尾創路だ。大人気お笑い番組『ガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)への出演をはじめ、俳優としても独特の存在感を放つ。

板尾はこれまでに『板尾創路の脱獄王』や『月光ノ仮面』でメガホンも取っており、監督を務めるのは『火花』で3作目。同作に対して、

「この小説を映像脚本にするのは大変苦労しました。語りを画にして登場人物の思いを観客に届けるのが私の今回の一番の仕事だと思い半年かけて脚本を作りました」

と、脚本だけに半年もの時間をかけたことを明かした。そして、

「最終的に『スパークス』と『あほんだら』という二組の漫才コンビを誕生させ、M1グランプリに出場させたいです」

と、現実のお笑い界への挑戦状を叩きつけた。

また、よりお笑いの世界をリアルに表現するためか、実際にお笑い界で活躍している芸人たちも登場。菅田将暉演じる徳永とコンビ「スパークス」を組むツッコミ担当の山下には、2丁拳銃の川谷修士。そして、桐谷健太演じる神谷と「あほんだら」として活動する大林には、元ピン芸人の俳優・三浦誠己が選ばれた。

ツッコミ・山下役を担当する2丁拳銃の川谷修士は1993年デビューで、既に芸歴20年越えのベテラン。何故か今1つ全国的な知名度が上がらないものの、“ちょうどええ”ネタなど漫才での評価が高いので、ファンからは喜びの声がちらほら上がっている。




ドラマ版『火花』が大好評過ぎて映画化に反対の声?

豪華な俳優と、お笑いに特化したキャスト・スタッフが揃った映画『火花』。期待の声が数多く寄せられているかと思いきや、映画化に対して不満を抱く声も出ている。

というのも、『火花』は既に、動画配信サービスである「Netflix」がオリジナルドラマとして全10話を配信済みであり、その評価がかなり高いというのが要因だろう。

主人公・徳永には林遣都、先輩芸人の神谷役を波岡一喜と、実力派若手俳優が演じ、温水洋一や渡辺哲、小林薫などのベテラン俳優が脇を固めた。

比較的原作に忠実に制作されたようで、原作ファンも納得の上出来な仕上がり。2月26日より、NHKで異例の放送も決定するほどである。ドラマ版を見た人から不満の声が上がるのも当然かもしれない。











しかし、ここでドラマ派の人たちにちょっとした朗報が。

実はドラマ版『火花』での脚本制作に、板尾創路が協力していたとのこと。この時はドラマの全体的な構成や芸人の生活を板尾創路が監修。制作に積極的に関わった訳ではないようだが、評価の高いドラマに参加していた板尾創路が監督ということで、映画化に期待してみてもいいかもしれない。

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