テネリフェ指揮官、胃腸炎離脱の柴崎の早期合流に期待「来週中には」

サッカー日本代表柴崎岳、新天地スペインで適応に未だ課題 柴崎を悩ませた不安障害とは

2016年のクラブワールドカップで活躍した、日本代表で元鹿島アントラーズ所属の柴崎岳が新天地で苦戦している。スペインへ移籍した彼は、体調を崩し療養しながらコンディションを整えているというが、不安障害の可能性が出てきた。一流のサッカープレイヤーをも悩ませる不安障害とはどういうものなのか。柴崎の現在と併せてまとめた。

サッカー日本代表柴崎岳、念願の欧州移籍実現! スペイン2部テネリフェが獲得発表

元鹿島アントラーズで日本代表の柴崎岳(24)が、2017年1月31日にスペイン2部のテネリフェに移籍した。この日はヨーロッパのサッカーリーグの移籍市場最終日で、柴崎は閉幕ギリギリに飛び込んだ形になった。
柴崎は、サッカーの名門・青森山田高校を経て、J1の強豪、鹿島アントラーズでプレーした。2016年からは鹿島アントラーズで日本人としては2人目であるエースナンバーの”背番号10番”を背負い、攻守の両方で活躍し、最近では2016年のクラブワールドカップで世界王者レアルマドリード相手に2得点の活躍を披露し、世界中を沸かせたことが記憶に新しい。

日刊スポーツによれば、柴崎は前々から欧州のサッカーチームでのプレーを志していたようだ。今回、念願の移籍を果たす格好になった柴崎だが活躍の話題を日本に届けることができるだろうか。

公式戦に出場せず療養中の柴崎! 現地メディアは「不安障害」の可能性を指摘

スペイン2部テネリフェに移籍した柴崎だが、新しい環境への適応に苦戦している現状を多くのメディアが報じている。
テネリフェ移籍後、練習には参加した柴崎だったが、その後胃腸炎を発症し、現在まで公式戦に出場することなく療養生活を過ごしている。

しかし、レアル戦で見せた活躍のように高いテクニックを持っている柴崎はクラブにとって大切な戦力である。そのため日刊スポーツによれば、テネリフェ側が柴崎の復帰のために手厚くサポートする姿勢を示しているという。
その一環として、上層部は柴崎に「不安障害の可能性」があるとし、専門医療機関への受診を提案したようだ。

スペイン2部テネリフェが、MF柴崎岳(24)に「不安障害」の診察を受けることを勧めた。13日(日本時間14日)、クラブの公式ホームページ(HP)に柴崎の現状を掲載。その中で医療スタッフの助言として伝えている。柴崎は7日に胃の不調から練習を欠席して以来、チームに合流しておらず、順応性について疑問視する報道などが続いていた。同時にHPでは、本人が引き続きスペインでの成功を求めていることを強調している。
柴崎岳は「不安障害」か テネリフェが受診勧める -日刊スポーツ

一時は、スペイン移籍からわずか数日で日本に帰ってくるのでは?とも噂されたが無事に適応することはできるだろうか。

日本代表、柴崎岳をも悩ませる「不安障害」とは?

現在、体調の回復を目指して休養中の日本代表MF柴崎岳が悩まされているとされる「不安障害」とは一体どのようなものなのか。
厚生労働省のホームページなどを参考にすると、「不安障害」は過剰な不安・恐怖によって苦しみ、生活に支障をきたすような疾患の総称を指しているという。例えば、急激にめまいや発汗など自律神経症状を発するパニック障害や、高所や閉所のような特定の対象・状況に対してのみ、過剰に恐怖を感じる恐怖症も
「不安障害」の発症原因は現時点では3つの要因が関わっているとされている。それは、脳機能の異常と心理的要因、社会的要因である。心の要因だけではなく脳の機能という身的要因も関わってくることが近年明らかになったものの、明確な要因は未だ解析できていないようだ。

不安障害の原因は、まだ十分には解明されていません。どんな病気もそうですが、精神障害の発症には、生物学的(身体的)、心理的、および社会的要因がいろいろな度合いで関わっています。
不安障害も、かつては心理的要因(心因) が主な原因であると考えられてきましたが、近年の脳研究の進歩により、今日では、心因だけでなく様々な脳内神経伝達物質系が関係する脳機能異常(身体的要因)があるとする説が有力になってきています。
パニック障害・不安障害 -厚生労働省

もし、「不安障害」と診断されても、治療によって治すことが可能だという。
例えば、薬物投与だったり精神的環境の改善を図るものがあるようだ。また、悪影響となる物事を自分から遠ざけたり避けたりすることで改善がみられることもあるという。
不安障害の治療は、薬物療法と精神療法に分けられます。パニック障害でも抗うつ薬のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と抗不安薬のベンゾジアゼピン誘導体(BZD)を中心とした薬物療法と精神療法である認知行動療法を基本として行います。
パニック障害・不安障害 -厚生労働省

影響を及ぼす要因は、逆にそれらを減らすことによって、転帰を改善する可能性があることを示しています。
パニック障害・不安障害 -厚生労働省

柴崎、不安障害の原因はスペイン特有の生活文化か 性格的な問題を指摘する声も

自身初の海外移籍となったスペインで中々体調を回復できずにいる柴崎に関して、体調を崩した原因に関して様々な報道がなされている。
それらを見ていると柴崎が「不安障害」を疑われるまでに体調を崩した背景には、大きく分けて2つの原因が見えてくる。

1.スペインの文化が独特で日本人にとっては慣れるまでに時間がかかる
日本人スポーツライターの小宮良之氏はYahoo!JAPAN ニュースへの寄稿の中で、スペインという国の生活文化の独特さを指摘した。小宮氏によれば、スペインは食生活のタイムテーブルが日本とは大きく異なっていて昼食は15時前後、夕食は22時に設定されており、日本の感覚でご飯を食べに行こうと正午あたりに街を歩いてもレストランは空いていないのだという。また、昼から食卓にワインが並ぶことも普通で時間だけでなく食文化も大きく異なっているようだ。柴崎の所属しているテネリフェはスペインの離島、テネリフェ島が本拠地であり本当とはさらに異なる文化もありそうだ。こうした全く新しい環境に、旅行ではなく移り住む覚悟で適応していくことは困難を伴う作業で、柴崎は時間がかかっているのかもしれない。

2.柴崎岳の性格が独特M
一方、柴崎岳自身の性格を原因に指摘する声もある。
日刊スポーツによれば、柴崎は鹿島時代の同僚から「宇宙人」と茶化されるほどプライベートでは自分の時間を大切にし、内気なタイプであるという。また、Football LABの調査で柴崎は、反則で相手の攻撃を一時ストップさせる回数が極めて少ないことが分かった。非常にフェアプレイを重要視している反面、狡猾さには欠けるとされていて、鹿島アントラーズのチームメイトと比べて、大人しさがにじみ出るエピソードになっている。一方、スペインの特に柴崎が移籍した地方の人々は、フレンドリーで陽気、家族のようにみんなでベッタリ固まることが好きなようだ。柴崎の元々の性格を考えると、最初は圧倒されて緊張してしまうのかもしれない。

しかし、温厚なイメージもある柴崎だが今回のスペイン移籍にかける情熱は高いようだ。それを示すものとして、移籍後の現地メディアの取材に「いまのところ日本に戻るという意思はあまり考えていない」と語っている。感情を極端に表面に出すようなエピソードは少ないものの、内に熱い闘志を燃やしているタイプのようだ。

「ヨーロッパでやりたい気持ちがあったので、いまのところ日本に戻るという意思はあまり考えていない」と柴崎は語る。「できるだけ長くトップレベルでプレーしたい」と、夏以降もヨーロッパでプレーを続ける意向のようだ。
柴崎、テネリフェから欧州での飛躍誓う「日本に戻ることは考えていない」 -FOOTBALL CHANNEL

「負けるな岳!」テネリフェ同僚や日本のファンから熱い声援

「不安障害」の疑いがある柴崎岳に対して、チームメイトが温かい対応を見せている。
例えば、テネリフェのホルヘ選手は「柴崎ができるだけ早くチームに慣れるために、僕たちはできる限り協力する。岳の加入はグループの原動力になる」と申し出た。

スペイン2部・テネリフェに加入したMF柴崎岳(24)が「不安障害」に悩まされている可能性があることについて、同僚のDFホルヘが14日、「柴崎ができるだけ早くチームに慣れるために、僕たちはできる限り協力する。岳の加入はグループの原動力になる」と援助を申し出た。
柴崎「不安障害」にテネリフェ同僚が援助 -スポーツ報知

この他に、主将を務めるスソ・サンタナ選手も「シバサキがはやく適応できるように、僕ら全員でサポートしなければいけない。僕らにできることは全てやるよ」と発言したとSOCCER KINGが伝えた。
また、スペインに先にわたり活躍を見せている日本代表の乾貴士選手(28)が柴崎に「甘えたらいい」とアドバイスを送る場面もあった。
グラナダ戦の試合後、現地メディアにスペインへの適応に苦しんでいると報じられた柴崎へのコメントを求められると、自らの経験をもとに話した。
「心配ですね。ただ、これを乗り越えればまた強くなると思いますし、やはりこういう経験は日本じゃできない。それは海外に一歩踏み出したからこそできること。あとは自分次第。チームメートも“助けてあげたい”とコメントをしている記事を読んだし、いいチームだと思う。“助ける”と言ってくれる時点で、いい奴はいるので、甘えたらいいんじゃないかと思います」
エイバル乾、柴崎岳に「強がるな、甘えたらいい」-日刊スポーツ

日本でも、多くのファンが柴崎へエールを送っていた。




療養に励む柴崎のことをたくさんの人が応援していることが伝わってくる。

柴崎岳、ついに練習復帰か? 多くのメディアが報じる

不安障害の影響もあってチームを離れている柴崎だが、ついに練習へ復帰するのではないかと多くのメディアが伝えている。
20日に不安障害の治療のためと思われる理由でスペインのバルセロナへ渡っていた柴崎が、22日にチームの本拠地であるテネリフェ島に戻ったという。
その後、スタンドからチームの試合を見守ったり、ファンサービスに顔を出したという。このまま順調に柴崎が調子を戻していけば、いよいよ試合に出場することも可能になるだろう。

スペイン2部テネリフェのMF柴崎岳(24)がバルセロナからテネリフェ島に戻ったと、22日にクラブが公式ツイッターで発表した。数日中にチーム練習に復帰する見通しという。
柴崎、テネリフェ島に戻る 数日中にも練習復帰へ -日刊スポーツ