かつて京都サンガでプレーしていたFW石田雅俊は、J1昇格組ジュビロ磐田へ移籍する可能性が高いと報じられている。その石田は韓国1部・大田ハナシチズンを契約満了により退団した模様。

幻の欧州移籍や韓国国内クラブからのオファー拒否を、韓国メディアが報じている。

 石田は2014年に市立船橋高校から京都へ加入も頭角を現せず、SC相模原やザスパクサツ群馬、アスルクラロ沼津へ期限付き移籍。2018シーズン終了後に京都を契約満了により退団した後は、安山グリナースFC、水原FC、江原FCと韓国国内クラブを渡り歩き、2021年6月から大田でプレー。2022シーズンに10ゴールをマークするなど1部昇格に大きく貢献。今季はリーグ戦25試合の出場で6ゴール3アシストと結果を残していた。

 韓国メディア『スポーツ朝鮮』によると、大田は石田に対して契約延長のオファーを提示も、選手サイドは新たな挑戦を望んでいたため、これを拒否。同メディアは磐田移籍という決断に至るまでの過程を以下のように伝えている。

 「石田の選択は挑戦だった。欧州移籍を最優先にした。お金は重要ではなかった。ギリシャからの年俸12万ユーロ(約1900万円)というオファーを快く受け入れた。彼の年齢を踏まえると不思議なオファーだっだが、欧州で自分の価値を証明してみるという考えひとつで決断を下した。

しかし残念ながら、石田獲得を勧めた監督が解任され、破談に終わった。彼はポーランド、ハンガリー、スウェーデンなど自分がプレー可能なすべての場所を調べ、自分の夢を追った」

 「欧州移籍が難しい状況になると、再び韓国からオファーが殺到した。中でもAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場クラブは積極的だった。ACLでのプレーを望んでいた石田にとって魅力的であり、条件も良かった。しかし彼は“ホームクラブ”である大田への忠誠を貫いた。大田のファンに他チームでプレーする姿を見せたくなかったのだ」

 「欧州からのオファーを来年1月まで待つか、大田との契約を更新するか、思案していた時に、磐田から重大なオファーが届いた。かつてJリーグの舞台で挫折した石田は、韓国でプレーしていた時のように、Jリーグで全力を尽くして頑張ることを決意した。もちろん、心の中には大田があった。いつかまた大田でプレーすることを夢見ている」

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