和歌山名産の梅の種を再利用した『梅炭下駄箱消臭シート』が、生活雑貨メーカー・小久保工業所(本社・和歌山県海南市)から登場。種を炭に加工し、リサイクル紙にすきこんだ消臭シートは、地球にやさしいエコ商品だ。


これまで廃棄物として処理されていた梅の種だが、炭に加工することで消臭や湿度の調整に役立つことがわかった。そこで、独自技術から梅炭を100%のリサイクル紙にすきこみ、脱臭・消臭・防かび・抗菌効果をもたせた『梅炭下駄箱消臭シート』が誕生。

実際に『梅炭下駄箱消臭シート』を自宅の下駄箱で1か月ほど試してみた。1枚のシートが30cm×60cmサイズなだけに小さい下駄箱には入りやすいが、大きめの下駄箱には複数枚必要になるだろう。
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効果はというと、除湿効果はそれなりにありそうだが、脱臭効果についてはどの程度あるのか正直よくわからない。劇的な改善効果はあまり見込めないといった印象。

ただ、他の除湿剤が不要になることで下駄箱を広く使えるというメリットもある。使い勝手も下駄箱に敷くだけでさほど面倒ではないし、使用するサイズにあわせて自由にカットでき、下駄箱にぴったり合わせることができる。下駄箱に靴の汚れが広がらない点も良い。
地球に優しい『梅炭下駄箱消臭シート』廃棄物だった梅のタネをエコ商品に有効活用!

さらに欲を言えば、靴の出し入れを繰り返しているうちに紙がよれてしわになったり、ずれたりするため、接触面に固定できるような粘着テープがあればいいと思った。また、紙の強度が足りないため、しばらく使っていると紙がしわくちゃになってしまうのが難点。紙の強度が欲しいところ。


取扱説明書には、太陽光に数時間あてることで繰り返し使用できるとあるが、現実にそういう使い方をする人はあまりいないだろう。むしろ1回の使い切りとして、交換したほうがよさそう。

シート2枚入りの『梅炭下駄箱消臭シート』は、オープン価格になっているが、170円(税抜き)程度で売られている。有効期限は開封後から3か月程度。