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炎上なう。3DS版「ドラゴンクエストX」オンラインはダメなのか、超ていねいに検証してみた

2014年9月9日 09時00分

ライター情報:杉村啓

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ドラゴンクエストXの3DS版。中身にカートリッジは入っておらず、ダウンロードコードと特典コードが書かれた紙が入っている。購入したらダウンロードして遊ぶ仕組みになっている。

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9月4日に発売された、3DS版のドラゴンクエストX(以下、ドラクエX)は、3DS初の本格的MMORPGとして注目を集めました。Wii、WiiU、Windowsなどで現在動いている大規模なオンラインRPGが、携帯ゲーム機でもできるということで、待ち望んでいたファンも多いでしょう。

ところが、ゲームができない、ということで大炎上しています。Amazonのレビューとかを見ても、☆1つで文句を言っているレビューだらけです。

果たして本当にゲームができないのかどうか、実際に数日間プレイしてみたので、詳しく見ていくことにしましょう。

■3DS版のクラウド接続とは

ドラクエXのようなMMORPGでは、遊ぶゲーム機側にもある程度データをインストールすることで、極力通信する内容を減らし、回線速度が遅くても快適に遊ぶことができます。これを簡単に図にすると、こんな感じです。

「ゲームサーバー」 ← → 「ゲーム機」(WiiU、Windowsなど)

そのため、インストールするデータ量はとても多く、現在では16GB以上の空き容量を必要としています。

ところが3DS版ではわずか100MBちょっとの容量で済むようになっています。それは、この図のような構成になっているからです。

「ゲームサーバー」 ← → 「クラウドサーバー」 ← → 「3DS」

ネットワーク上にWindowsマシンがあると思ってください。それが「クラウドサーバー」の部分です。3DSは、そのWindowsマシンの外部コントローラーで、インターネット接続をしています。自分でデータを持たずに、Windowsマシンに大半のデータがあり、本体は外部コントローラーに徹することで、3DSはデータをほとんど持たずにドラクエXを遊ぶことができるのです。これは実はドコモのスマートフォン版も同じ原理です。

このシステムの肝は、クラウドサーバーの部分です。想定よりも多くの人が接続をしたら、ネットワーク上の仮想Windowsマシンの数が足りなくなり、処理が重くなります。そこで、ドラクエXでは3DS版の発売数を絞り、十分対応できる数だけまずは発売されるようにしました。実際、ニンテンドーe-shopでのダウンロード販売はしていませんし、量販店でも予約をしていないとほとんど手に入れることができなかったのです。

■なぜ接続ができないのか

そうやって数を絞り、十分に対応できるようにしたとしてサービスが始まったのですが、おそらくひとつ誤算がありました。

ライター情報

杉村啓

醤油と日本酒と料理漫画とその他諸々をこよなく愛するライター。なんでも超丁寧に解説します。近著に『白熱日本酒教室』(星海社)、『醤油手帖』(河出書房新社)ほか。

URL:醤油手帖

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