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僕はなぜ女の子とライブチャットでお話ししたいんだろう『オヤスミ・フクロウ』

2012年2月20日 11時00分

『オヤスミ・フクロウ』穐山きえ/講談社
エロなしのノンアダルトライブチャットガールの仕事を描いた「オヤスミ・フクロウ」。なんでみんなお金払ってライブチャットするの? どうしてこの仕事をやってるの? 人間の求めるぬくもりは謎だらけ。

[拡大写真]

ライブチャットを描いたマンガ、と聞いてぼくはもう諸手をあげて喜んで買いましたね。これは絶対エロいだろうと。
エロ雑誌の裏に載ってる広告みたいな、体験談的なマンガだろうと。出会ってチョメチョメみたいな。
少し読んで気づきました。
いい意味で、裏切られた。

『オヤスミ・フクロウ』のヒロインの吉岡聡子は男性恐怖症。リアルで男性と話すことはおろか、目も合わせられない。
そんな彼女が夜な夜なライブチャットで顔出しチャットガール「ナオ」として働いている。当然そんな極端なことをするのにはわけありなんですが、同時に視点がいいんですよ。
別に男性と話したいとか、お金がほしいとかじゃなくて本当に男の人が苦手なんです。だからこそライブチャットのイヤな側面もきっちり描いてくれています。
あー、そっか、これはライブチャット実録話みたいなノリじゃなくて、ライブチャットをやっている女性側の心理と、お金を払ってキャバクラに行かずライブチャットやる男の心理の物語なんだ。

この「オヤスミ・フクロウ」というマンガは、ライブチャットで働く女性を描いた作品です。しかしライブチャットと言ってもいわゆる昔のテレクラ的なものばかりではない。出会い系じゃない。無知な自分に「ライブチャットとはなんなのか」を叩きこんでくれました。
ライブチャットにはアダルト(展開次第でHなお願いがOK)とノンアダ(ノンアダルト。Hなお願いは禁止の、会話が目的のチャット)があるんですね。あくまでもオンラインで、WEBカメラをつかった会話がメインで、どちらも女の子は動画見せ、かける男側は音声でもカメラでも、シャイな人は文字だけでもOKです。
まあチャットだし気軽に出来るんだろうなー、と思って数字を見てみたところびっくり。
ノンアダで、一分間100円女の子とツーショットチャットが出来る。つまり一時間6000円。……え、たっけえ!
アダルトだとその倍。一分間200円、一時間12000円。たけえ! 覗き見(チャットせずに画面だけ見てる)でも9000円。
えっ、何それ。だったらキャバクラなりソープなり行ったほうがいいんじゃないの?! なんでライブチャットなの!? 女の子と会話はできても実際に目の前にいるわけじゃないんだよどういうことなの!?

そこなんですよ。
なぜ男性達がそんな高額を払って、しかもアダルトじゃないノンアダで女の子とチャットしたいのか。
読む前は「そりゃ性欲でしょ?」って思ってました。

ライター情報

たまごまご

フリーライター。澁澤龍彦と宮沢賢治と大槻ケンヂに触発されて、少年とはなんぞや、少女とはなんぞやとばっかり考えていたら、気づいたらライターになっていました。『ぱんつ大全』『文化部少女だいすき!』などムックも手がけています。愛読書は「チャンピオン」と「LO」。

ツイッター/@tamagomago
ブログ/たまごまごごはん

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