ふとコンビニの駄菓子コーナーと見ていたら、とんでもない物を見つけて噴出してしまいました。
その名も『超・怖い話ガム』

まんまだな!
異彩を放ち過ぎな人形のパッケージで、すでにガムと全く関係ないノリ。駄菓子の棚で燦然と輝いておりました。
あんまりにも興味そそられたので買って帰ったのですが、なるほど、この企画はなかなか面白い。

怖い話ってようは「オチ」が命なわけです。そのオチになるまでの迫り来る恐怖の物語はオモテ面に書かれていて、袋とじを丁寧にやぶると、中から「超怖い」オチが出てくるという仕組み。
つまり、子供たちの中の「物語の続きをワクワク楽しませる」という想像力を養うグッズなんですよ。

これを一人じゃなくて、たとえば遠足とかで友人たちとみんなでわいわい言いながら袋とじ部分を開いたとしたらどうですか。
おっかないのが苦手でも、親子で一緒に「さあ、どうなるんだろうね」と言いながら読み進んでいったらどうですか。
ね、メッチャ楽しいでしょう?

関連写真にも載せていますが、裏側にも「怖い話が苦手な人は、お友達や大人の人と一緒に読んでね。」と注意書きがされている親切っぷり。
もちろん大人が今読んでもそこまで怯えるような物語は記されてはいませんので過剰な期待はしない方がいいです。しかし、このうさんくささあふれるパッケージと本文が、一気に童心を呼び覚ます秀逸アイテムです。
このパッケージみたらつい手にとっちゃいますよ、いかがわしいものは楽しいんです。


中に入っているのはこの袋とじ物語とガムのみ。だから本当に「物語をお金を払って楽しむ」という、いわば読書の原点を使った企画なんです。
このシリーズには他にも『謎をとけ! 推理クイズガム』なんてのもあります。こちらは起きた殺人事件などがオモテ面に印刷されており、事件の真相を袋とじを開いて見てみる、というもの。クイズ形式なので、みんなでワイワイ盛り上がりながら読むもよし、一人でじっくり考えて楽しむもよし。安くて手軽な推理小説導入編になっています。


トップ製菓・オリジナルグッズ
この『超・怖い話ガム』は今年で第三弾の人気商品。
新商品として『恐怖の心霊写真ガム』も現在発売中です。
いかがわしいものに手を伸ばしたくなるドキドキあふれる駄菓子。遠足に持って行くには場違いなくらいの禍々しさですが、そここそがこのグッズの魅力。トップ製菓には今後も是非がんばって、妙にゾワゾワするような食玩を作っていただきたいものです。
……大人向けで『数学トリックガム』とか『ダイエット必勝法ガム』とかでませんかね。
(たまごまご)