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モチーフは初音ミク。江戸の伝統美術「根付」が美少女になった

2014年9月5日 09時00分
青森県立美術館で「美少女の美術史」が開催中だ。日本画や浮世絵、挿絵、マンガ・アニメ、フィギュアなど。少女モチーフの作品がずらっと300点以上展示されている。この中にセーラー服の美少女根付がある。

根付は江戸時代からアクセサリーとして使われていた細密彫刻だ。煙草入れや印籠を帯から提げるときの留め具として使われていた。動物などのモチーフが多く、丸みのある独特のデザインが多い。使っているうちに欠けたり、引っ掛けて服を傷つけないための工夫だという。その根付にセーラー服の女の子?

少女の根付を11点出品した永島信也に話を聞いてみた。

───セーラー服の女の子の根付を作ろうと思ったきっかけは?

永島:昔からある根付という媒体で、現代的なものを作りたいんです。『女神校生』『歌姫』『日を招く宴の踊り子』が新作。『歌姫』はツインテールのもので後ろもデジタルっぽくしています。

───ツインテール!

永島:モチーフは初音ミクなんです。女子高生や初音ミクはいろんなひとがやっているので。そこはやっておくべきかなと。過去の作品はお客さんから借りてきました。代表的な美少女の作品は全部持ち主がいるので手元に残っていないんです。

───『女神校生』はどんなイメージで作られましたか?

永島:年齢的なものもあって周りに女子高生がいない……。女子高生自体が自分のなかでリアルな存在ではないんですよね。アニメやマンガの中にいる感じがします。そこに羽根をつけて幻想的な要素を加えて神様の作品にしたイメージ。現実的ではないものに対してのアプローチとして作りました。

───永島さんの作る美少女は現実と距離がある感じがしますね。

永島:僕の中での理想の美少女像があるので。現実感から離れているっていうのが根本にあって、顔にはモデルがいません。幻想の中の美少女というのがテーマなので、女神や精霊を使うことが多いんです。

───出身地の島根県の影響を感じることは?

永島:ありますね。神話になじみが深いのでテーマとしても自然と出てくる。ネタとして使いやすいっていうのもあります。それも含めて自分の作りたい少女像と神話の世界はリンクしています。

───テレビゲームからも着想を?

永島:主人公が女の子を使えるゲームをよくプレイします。「モンスターハンター」は自分の好みに合わせて女性の主人公に装備を付けられるのが好き。根付のデザインを考えるときとやっていることが近い。
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