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さぁ、劇場版の時間だ!〈「モーレツ宇宙海賊」佐藤竜雄監督に更に聞く2〉

2012年7月2日 11時00分

ライター情報:丸本大輔

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すでに、劇場版「モーレツ宇宙海賊」の制作作業をスタートさせている佐藤竜雄監督。「劇場版制作が発表されたことで、初めて興味を持ってもらえた方も多いと思うんです。今でも、「モーレツ?」って方はいるだろうし(笑)。最終話は放送されましたが、もう終わった作品ではなく、むしろこれからの作品という思いが強いので、ぜひ今からでも見て欲しいです。DVDも1話からレンタルもされていますし。ずっと見て下さった方にも、繰り返し見てもらえる作品になってると思いますので。ぜひ何度でも、お願いします」

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ついに最終話が放送された人気TVアニメ「モーレツ宇宙海賊」。しかし、加藤茉莉香船長と宇宙海賊船・弁天丸の冒険はまだまだ終わりません。最終回のエンドカードで告知されたとおり、なんと、劇場版の制作が決定! 佐藤竜雄監督への2度目のインタビュー後編では、最終回の話題とともに、劇場版の最新情報も伺いました。
前編はこちら)

――茉莉香たちとクォーツの関係を、プロレスラーと総合格闘家に例えたお話の続きですが。総合格闘家にケンカを売られたプロレスラーたちが、反撃をするという感じなのですね。
佐藤 はい。そこで、プロレスラーと総合の選手がガチで戦って。最後は、プロレスラーがプロレス技で勝つ、という話です。昔で言うと、新日本プロレスとUWFインターの対抗戦で、武藤敬司が高田延彦に勝った試合ですね(笑)。フィニッシュが、ドラゴンスクリューからの4の字固めですから。
――ベタベタなプロレス技ですね。
佐藤 そうそう。あと、ちょっと前の映画ですが、ミッキー・ロークの「レスラー」という、ベテランレスラーの悲哀を描いた作品があるんです。周りに八百長とかインチキとか言われても、あくまでも自分が好きなプロレス道を押し通すという話で。そのイメージもありました。ショーだ営業だと揶揄されていても、私掠船免状を持っている海賊たちは、誇りを抱いて仕事をしている。どんな職業であれ、誇りを持ってやっている人間がいる以上、その仕事は悪いもんじゃない。それに対して侮辱をすると、人はいかに痛いしっぺ返しをくらうか、という話。そのあたり、僕のここ数年のいろいろな思いも入っています(笑)。
――そうなんですね(笑)。5話の段階で普通の女子高生だった茉莉香が海賊になれたのは、海賊がショー的な仕事だからですよね。そこの根本を覆す話が最後にくるんだなと、驚きました。
佐藤 5話の段階では、「あんたはいるだけで良いから」って感じで海賊の船長になるんですよね。14話以降、ベテランのクルーがおらず、ヨット部の仲間たちと海賊の仕事をやっていく中で、茉莉香は、自分の海賊の力をいかに使うべきかってことを、考えていったと思うんですね。そして、アイちゃんとのレースや、ヨットレース大会の警備の仕事などを通じて、自分のいるべき世界を実感していく。最終局面に向かっていく中、茉莉香にとって海賊であることの意味は、5話で「私、海賊になります」と言った意味とは、ずいぶん違うものに変わってると思います。

ライター情報

丸本大輔

1974年生まれ。フリーライター。瀬戸内海で生まれ育ち、現在は東京の西側在住。インタビューを中心に活動。得意ジャンルは、アニメ、マンガ、サッカーなど。

URL:Twitter:@maru_working

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