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猛烈に気持ち悪い。アニメ「惡の華」にネット騒然

2013年4月9日 11時00分 ライター情報:たまごまご
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アニメ「惡の華」は、全編実写トレス、原作絵の面影なしという斬新な手法で作られた作品。これには視聴者賛否両論の嵐。果たしてこの作品はどこに向かう?
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負けました。
アニメを見て勝った・負けたなんてないんですが、今回ばかりは悔しいほど負けました。
「惡の華」の話です。
アニメ「惡の華」公式サイト
ぼくは熱狂的な原作ファンです。押見修造の絵が動くと、それはそれはとても楽しみにしていたのです。
ところが箱を開けてみたら、30分口が開いたまま閉じられないような奇作になっているじゃないですか。
最初見た時、あまりのことに混乱してiPhoneを枕にたたきつけたのですが、その瞬間気づきました。
こんなに動揺している時点で、スタッフの策略にはめられたんだと。
負けました。

ちょっとストーリーは置いておいて、まず映像の話からします。
「惡の華」はロトスコープと呼ばれる技術で作られているアニメです。
一度実写で映像を撮り、それをセル画やコンピューター処理でトレスしていく手法です。
ディズニーアニメや、アニメ版『指輪物語』、『坂道のアポロン』の演奏シーンなどで使われています。これ自体はそんなに珍しい手法ではないです。
これを使うと非常に生々しい動きが可能になります。まあ、実写を絵にしてるのですから当然なんですが、これがとんでもなく労力がかかる。一度演技を撮影して、さらにそこから絵を起こすわけですし。しかもアニメーターのイマジネーションや個性はそこに反映されづらい。
となると、ロトスコープを使う場合問われるのは「ロトスコープにする意義」です。

「惡の華」は、今までなかった「全編ロトスコープ」という手法で作られました。
キャラデザインとかは当然一切なし。顔もデフォルメなしの、実写トレスです。
ただのトレスではなく、日本のアニメーション制作と同じ枚数にあわせている手間もかけています。
マンガのストーリーを丁寧になぞっていますが、マンガの絵柄要素は1ミリもありません。
実写からとっているのに実写じゃない。アニメで作っているのにアニメじゃない。
放送後、ネット中が騒然となりました。
「これはすごい、画期的アニメだ!」
「これなんでドラマでやらなかったんだ?」
「ちゃんと原作絵でやれ!」
「ありじゃないか。いい実験だ」
「誰得だよ」等々。
「惡の華」第一話 アニメ関係者ツイートまとめ - Togetter
原作ファンから、何も知らない視聴者まで。話題の輪はどんどん広がり、その話題を見て視聴しはじめる人も増えました。

「惡の華」の原作は、鬱屈した中学生の精神状態の物語。
そこで出会うエキセントリックな少女仲村さん、現実につなぎとめようとする佐伯さんの間で、主人公春日くんの心はぐしゃぐしゃに丸裸にされ、救いの見つからない方向に破滅を求めていく話です。

ライター情報

たまごまご

フリーライター。「ねとらぼ」「このマンガがすごい!WEB」などで執筆中。ひたすらに、様々な女の子の出てくるマンガを収集し続けています。

URL:たまごまごごはん

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