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京大出身、商社エリート、スマイル党代表。マック赤坂はなぜ戦うのか「映画『立候補』」

2013年6月28日 11時00分 ライター情報:木俣冬

『映画「立候補」』
監督:藤岡利充 
出演:マック赤坂、羽柴誠三秀吉、外山恒一ほか
(C)2013word & sentence
6月29日より、ポレポレ東中野ほか全国順次公開

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7月4日に公示予定の参院選だが、2012年の衆院選の投票率は過去最低の59.32%。6月23日に行われた東京都議会議員選挙の投票率は、過去2番目に低い43・50%という、みんなの選挙への興味のなさは相当なもの。
同じ選挙でもAKB48選抜総選挙は元気。6月8日に放送された「AKB48第5回選抜総選挙生放送SP第1部」(フジテレビ)は、平均世帯視聴率は20・3%(関東地区)で、昨年の18・7%を上回り(ビデオリサーチ調べ)、瞬間最高に至っては32・7%、昨年の28・0%から4%も上昇したという大盛り上がりを見せた(数字だけ見たら選挙率のほうが高いんだけどね)。
こうなったら、選挙もエンタメ化するしかないのか!? 

そこで、最高におもしろい『映画「立候補」』の登場だ。
サブキャッチコピーは「ドキュメンタリーがエンターテインメントして、なにが悪い!」。
メインコピーは「負ケルトワカッテ、ナゼ闘ウ」である。
なんだか胸騒ぎがするではないか。それはまるで、映画「レスラー」的なロマンチシズムの。勝手に「あしたのジョー」の「美しき狼たち」が脳内を流れちゃいました。

「映画『立候補』」の主役はスマイル党代表・マック赤坂である。
「10度、20度、30度」と笑顔を推奨する奇異なパフォーマンスを見たことのある人も多いだろう。その持論を『何度踏みつけられても 「最後に笑う人」になる 88の絶対法則』(幻冬舎)という本として、このたび上梓している。
顔立ちや声は丹波哲郎にちょっと似ているかなという気もする、個性派俳優になりそうな人物である。
彼の政見放送はYouTubeで40万回再生されたというからスター性もまあある。

キャラは立っている。パフォーマンスが優れている。京大出ているインテリ(すげえ)。伊藤忠に勤務していたエリート(すげえ)。選挙カーはロールスロイス(かっけー)。そんな魅力的なマックであるが、みんなを代表する人にしたいと思う人は圧倒的に少なく、出馬するたび落選しているのだ。が、しかし、それって物語の主役としてはかなり理想的じゃないか。
彼の行為は華麗な経歴の持ち主ゆえの道楽なのか、それとも・・・!?という謎が立ち上ってくる。

『映画「立候補」』は、いわゆる泡沫候補のひとりであるマック赤坂の孤軍奮闘を、2011年の大阪府知事選の活動を中心に追いかける。
この選挙、橋下徹が府知事を辞職し、その後任を選ぶものであった。

ライター情報

木俣冬

著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『リッチマン、プアウーマン』『デート~恋とはどんなものかしら~』

URL:Twitter:@kamitonami

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