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観て納得。これは会社を潰す気でつくってるアニメだ「キルラキル」

2013年10月7日 11時00分

ライター情報:たまごまご

昭和か!? 昭和だ! アクションでもありギャグでもあり、何でもかんでもやりたいもの全部突っ込んだアニメ『キルラキル』の濃縮っぷりは必見。このドバドバ流れるアドレナリンの激流、流されるしか。

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鋭い目をした転校生!
学園にいる四天王!
父親を殺した相手への復讐!

懐かしい単語のオンパレード。『キルラキル』昭和テレビまんがをゴリオシなテンションで、最新技術を駆使し、制作されたアニメです。
敬礼!

ストーリーの本筋は、現時点では至ってシンプル。
舞台は本能字学園。生徒会長・鬼龍院皐月を中心とした、絶対的支配制のある学園です。
学生が着ている「極制服(ごくせいふく)」という制服には、一般生徒は無星。階級が上がると一つ星から三つ星まで数が増えて、様々な能力が使えます。
そこにやって来たのが、流浪の転校生の纏流子。父親の仇を探して、単身この恐怖政治の学園に挑みます。

いいよね敵討ち。懐かしい感じ。
ブレザー全盛の21世紀に、詰め襟とセーラー服で学園支配という構図も実にいい。
ヤンキー転校生VS生徒会。わかりやすい。気持ちいい。

TRIGGER制作のこのアニメ、思いつくすべての「面白いこと」「カッコイイこと」を超濃度に圧縮、視聴者にぶつけ続けて休もうとしません。
作る側も見る側もど根性な作品です。
昭和めいたノリの世界で、昭和めいたキャラが動きまくる。そこ動かさなくていいよってことまで無駄に動く。

アクリル絵の具を筆で擦ったような背景と、J・J・エイブラムス的な光の演出が、どうしようもないくらいの昭和臭を漂わせます。
今でこそ背景も画も全てPCで描く時代ですが、画面全体が70年代のセル画タッチなんです。
実際は3DCGを駆使した、最先端の技術でつくっているんです。それで、あえて全体的にセル画を常に意識して描いています。
全力で「昭和」を保つアニメなのです。

『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』の時も恐ろしい勢いとノリでした。
無茶苦茶なんですが、半話完結スタイル(10分前後)だったからというのが大きなクッションになっていました。トムとジェリーみたいなものです。
しかしそれが30分続くとなると……これは見ている側のテンション無駄に上がり続けますよ。
同じスタッフが作っている、『グレンラガン』と『パンティ&ストッキング』を足して、二で割っていない。
エンドルフィン、ダダ漏らしすぎ。
こんなにテンション高くて凝りすぎたら、制作会社TRIGGER大変なことになっちゃうよ!?

大塚 脚本読んで「わあー、おもしれえ!」って思いながら、僕の顔は青ざめています(笑)。今石監督も「大変だよね」って言いながら、何も変える気はないですし。

ライター情報

たまごまご

フリーライター。アニメ・マンガ系のムックを作ったり、雑誌連載したり、かわいい女の子の出てくるマンガを収集したりする、オーケン大好きな人。なぜかビジネス書も数冊出してます。アイマスは亜美派、艦これは那智派。
ツイッター/@tamagomago
ブログ/たまごまごごはん

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