千葉県船橋市非公認のご当地キャラ、ふなっしー。このたびふなっしーは、「映画ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ」に本人(梨?)役で出演することになった。
8月26日は公開アフレコ。
取材陣に囲まれるのは、〈祝 プリキュア応援隊長就任〉と大きく書かれたたすきをかけたふなっしー(抜け目なく名刺を配る)。
そんなふなっしーの隣には「ハピネスチャージプリキュア!」のキュアラブリー(いわゆる着ぐるみバージョン)。
すごい絵面だ。

ふなっしーはいつもの周波数の高そうな声でしゃべるが、着ぐるみのキュアラブリーは話さない。これはプリキュア関連の会見ではお約束、なのだが……
「君、喉の調子悪いなっしー?」
そんなお約束をものともせず、喋らないことを真正面からイジるふなっしー。
自由だ。
プリキュアいじりはそれだけでは終わらない。キュアラブリーの顔をじっ……と覗き込み、
「ふなっしーが言うのもなんだけど……どこから(外を)見てるなっしー?」
子供向けの番組ではNGすぎる発言に、大きく胸の前でバツをつくるキュアラブリー。目のあたりを指でさす。
「ふーん……作りがいいなっしーな!」
一拍のあとに、「作りとか言うなっしー!」とセルフツッコミを激しく身をよじらせながらするふなっしー。キュアラブリーはふなっしーが動くたびにちょっとびっくりしている。
ふなっしー、自由だ……。

公開アフレコも、もちろん台本通りに読むふなっしーではない。用意されていた台詞は、ピンチに陥ったプリキュアたちを観客と一緒に応援するもの。
「プリキュア がんバルなっしー!! みんな! もっと大きな声でプリキュアを応援してほしいなっしー! プリキュア〜! がんばるなっしー!」
が、本番ではそれを完全に無視。何回かテイクを重ねたが、回を増すごとに狂気を帯びていく。共通するのは、最後のシメを必ず「プリッ(尻をつきだす)」で終わらせること。
もちろん台本にはない。
「ふなっしーときたらプリけつだから、尻を強調したなっしー。ふなっしーのイベントではけっこうコレ流行ってるなっしー」
アドリブに監督からの許可はあるんだろうか。
「もちろんOKはもらってないなっしー」
大物だ……。
「確かに梨の中では比較的でかいほうなっしー! ぷしゃぁぁぁぁきゅぴ〜〜〜ん!!」
飛び跳ねるふなっしー。ビクッとするキュアラブリー。


アフレコを終え、質問攻めにあうふなっしー。
「やりやすかったなっしー! 『ありのまま』だったなっしー!」
東映でないどころか、日本のアニメですらないネタを引っ張り出す。
「絵コンテでふなっしーの登場シーンを見たんだけど、意外になじんでいたなっしー。誰コイツカワイー↑↑と思ったらふなっしーだったなっしー!」
自画自賛(本人いわく自梨自賛)をキメる。
ふなっしーファンの結婚についてコメントを求められて「おめでたいなっしー! ふなっしーは結婚できないなっしー、戸籍どころか住民票もないなっしー!」と叫び、アイスバケツチャレンジをスルーしていることに対して「今はじめて知ったなっしー!」、いつか共演したい相手に「エアロスミス」と即答する(中の人の年齢がうかがえる)。
これまでのプリキュア映画ゲストの中でも、ぶっちぎりで自由だ。


ただ、さすがふなっしー。プリキュアの好きなところを「女の子が元気だから」とポイントをふまえた解答をし、シメの「ファンにメッセージを」にはバッチリの答えを返す。
「映画面白いなっしー! ふなっしーと一緒にプリキュアを応援するなっしー! プリッ!」
映画の公開は10月11日。楽しみなっしー!(青柳美帆子)