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24時間テレビ感動のドラマ「はなちゃんのみそ汁」にモヤモヤする3つの理由

2014年9月2日 09時00分 ライター情報:青柳美帆子
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24時間テレビドラマスペシャル「はなちゃんのみそ汁」。日テレオンデマンドで見逃し配信もされている。乳がんに倒れた妻とその夫、ひとり娘の絆にまつわる、実話に基づく物語だ。芦田愛菜の演技は光っていたが、内容に対しては賛否両論。モヤモヤがどこにあるのか探ってみた。

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8月30日から31日にかけて放送された毎年恒例のチャリティ番組「24時間テレビ」(日テレ系)。その番組内のスペシャルドラマ「はなちゃんのみそ汁」が、賛否両論分かれている。乳がんに倒れた妻・千恵(尾野真千子)と、夫の信吾(大倉忠義)、そして娘のはな(芦田愛菜)の家族の絆を描く実話に基づく物語だ。
このドラマに対して「泣いた」「感動した」という声は大きい。ただし、「これを24時間テレビで放送してはいけないのではないか」という意見も目立ち、モヤモヤしている人も多い。実を言うと、私もモヤモヤしている1人だ。

ドラマのストーリーを簡単に説明しよう(日テレオンデマンドで見逃し配信中)。
新聞記者の信吾と、音大生の千恵。2人は出会い、自然に付き合うようになった。結婚も考え始めたところで、千恵の乳がんが発覚する。25歳だった。信吾は千恵を支えることを決意し、結婚する。
あっという間に手術の日程が決まり、左乳房の摘出、抗がん剤治療が始まった。精神的にも肉体的にも追いつめられながらも、がんは消滅。しかし医師から再発の危険性について宣言される。
難しいと宣告されていたにもかかわらず、千恵は妊娠。しかしそれは、がんの再発リスクを高めるものだった。一度はあきらめることも考えたが、結局千恵は子どもを産む決意をする。
そして産まれた女の子、はな。一家に訪れた幸せな日々は、長くは続かなかった。左肺にがんが転移していたのだ。千恵は抗がん剤での治療を拒否し、〈規則正しい生活〉と〈玄米中心の食生活〉で一度はがんに打ち勝つのだがーー

ドラマの脚本は映画やアニメなどで活躍している西田征史が担当しており、いわゆる「難病ドラマ」としてとてもよくできている。芦田愛菜の演技は相変わらず「愛菜ちゃんじゃない、愛菜さんだ……」という気持ちになるほどうまく、涙腺が緩むシーンもあった。
それらを超えてなお、モヤモヤするポイントはいったいどこにあるのだろう? 原作の『はなちゃんのみそ汁』(文春文庫)も併せて考えてみた。


■〈食事療法〉に傾倒する危うさ

本作の最大のモヤモヤポイントが、がんの再発に際して夫婦が選んだ治療方針だ。ドラマでは、がんを克服した人物が千恵にこう語るシーンがある。

「病気の原因は生活にある」
「私の場合自然治癒力が高くなったのが食事療法。思い切って『抗がん剤やめます』ってやめちゃった(笑)」
「平熱は? だめよだめ、癌は熱に弱いんだから。免疫力を上げて36.5℃まで上げなきゃ」
「食事は味噌汁と玄米中心の食事ね?」「発酵食品は腸の中を整えるの」

かつて抗がん剤の治療に心身ともに苦しめられた千恵は、この言葉をきっかけに食事療法に目覚める。

ライター情報

青柳美帆子

フリーライター。1990年(平成2年)生まれ。オタクカルチャー・イベントレポ・明るいエロス・少女革命ウテナなどを中心に執筆しています。

URL:青柳美帆子のまとめ

コメント 1

  • ノラ猫さん 通報

    大人になったら子供を使って儲けるのは悪くないよと身をもって教えていることになりますから信用できないので、子持ちの私は距離を置いてます

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