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武道館はもはやアイドルの殿堂、2014年の女性アイドル界を振り返る

2014年12月22日 10時50分

ライター情報:近藤正高

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女性にも、同性のアイドルのファンが増えつつあり、『an-an』2月5日号でもアイドル特集が組まれている。表紙に登場したのは、「1000年に一人のアイドル」橋本環奈(Rev. from DVL)。

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暦の上ではディセンバー♪ というわけで、今年もいよいよ押し迫ってきた。年の瀬に入り、AKB48グループの総監督・高橋みなみの1年後の卒業が発表されるなど、アイドルファンとしては気が抜けないニュースもあいついでいる。この1年を通して見ても、さまざまなできごとがあった。そこでこの記事では、私なりにいくつかトピックスを立てて、2014年の女性アイドル界を振り返ってみたいと思う。

■アイドルの殿堂となった武道館
12月18日、日本武道館でベイビーレイズが初めて日本武道館でのコンサートを行なった。「デビューから2年で武道館公演を行なえなければ解散」との公約のもと結成されたベイビーレイズは、1万人の署名を今年9月20日の結成2周年記念ライブまでに集めて、見事この念願を果たした。今回のライブでは、グループ名を来年から「ベイビーレイズJAPAN」とするとのサプライズもあって、話題を呼んだ。

ちょうどその前日の17日には、スマイレージが全国ツアーの最終公演(東京・TSUTAYA O-EAST)で同日付で「アンジュルム」とグループ名を変更することを発表していた。その旧スマイレージも、今年武道館で初公演を行なったグループの一つである。ハロー!プロジェクトからは、昨年の℃-uteとBerryz工房に続く武道館進出だった。

ほかにもこの1年のあいだに、でんぱ組.inc、9nine、私立恵比寿中学、チームしゃちほこ、BABYMETALと、武道館で初めて公演した女性アイドルグループは多い。これに対して、武道館で解散することを目標としながら、やむなく断念したのがBiSだ。結局、その解散ライブは7月8日に「BiSなりの武道館」と題して横浜アリーナで開催されている。ツイッターで観客が伝える会場の様子は、カオスそのものだった。

しかし、ここまで武道館を目標とするグループがあるとなると、武道館はもはやアイドルの殿堂になったのだと言いたくなるほどだ。また、約1万人のキャパシティのある武道館でライブを開けるアイドルグループが何組も現れたことに、本当の意味でのアイドル戦国時代というか、群雄割拠の時代が訪れたのだという感をあらためて抱く。

■地方アイドルのジレンマ
上にあげた「2014年武道館初公演組」のうちチームしゃちほこは、武道館の次に地元・名古屋の日本ガイシホールでの公演を目標としている。日本ガイシのキャパシティは武道館とほぼ変わらない。

ライター情報

近藤正高

ライター。1976年生まれ。エキレビ!では歴史・科学からドラマ・アイドルまで手広く執筆。著書に『タモリと戦後ニッポン』(講談社現代新書)など。愛知県在住。

URL:Culture Vulture

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