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今夜金曜ロードSHOW「るろうに剣心 伝説の最期編」への批判を全力でかばってみる

2015年11月6日 09時50分 ライター情報:多根清史
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評価は真っ二つ

日本テレビ系『金曜ロードショー』での『るろうに剣心祭り』も今日で3週目のオーラス。和月伸宏の人気マンガを実写化したシリーズ第三作、『伝説の最期編』がノーカット放送されます。
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“数字”はとても正直。2012年公開の第一作『るろうに剣心』が興行成績30億を叩き出し、二作目『京都大火編』は約52.2億円。映画の高評価が収益にも反映され、続編で右肩上がりの理想的な展開でした。そして三作目の『伝説の最期編』は43.5億円……あれ、下がってるよ最終作?

実際、映画サイトでも『伝説の最期編』の評価は真っ二つ。「アクションはすごい!」というのと「アクションはすごいんだけど」と分かれている…ようで、結局は同じことを言っています、つまるところ、アクション以外の矛盾やアラに目をつぶれるかどうかが評価の分かれ目。
が、一見してダメな箇所も、実は理由がある。せっかく邦画の枠を超えた大作を観るのに、モヤモヤを抱えていたのでは心の底から楽しめない。そこで、「伝説の最期編」で批判されているところを全力でかばってみます!

十本刀の扱いがひどい!


明治政府転覆をもくろむ志々雄真に仕える同志の中でも、特に抜きんでた戦闘力を持つ精鋭集団という十本刀。その中でも“刀狩“の張が、前作で長回しのバトルを演じていたため、これ以上のすごい戦闘が……と期待が高まっていただけに、落差も激しかった。実力がトップに近い“盲剣”の宇水でさえ、砂浜で斎藤一に瞬殺という体たらくでしたから。
が、原作マンガでも十本刀の実力には、かなりのバラつきがありました。子供の弥彦に倒された“飛翔の”蝙也(空を飛んで爆弾を落とす強敵だが、軽量化のためダイエットしすぎて打たれ弱かった)が見たいか? 一応強いとはいえ、剣心と実力の隔たりがある薫に負かされる鎌足に尺を割かれても困ります。時間無制限のマンガと違い、映画は2時間強しかないのだから。

もしも十本刀が活躍するチャンスがあったとすれば、前作「京都大火編」ラストだったのでしょう。原作にはいなかったニセ志々雄軍団が堂々と放火しながら街を練り歩き、剣心に襲いかかる乱戦シーン……大立ち回りは凄いが、ここで十本刀を出そうよ! 「伝説の最期編」の彼らは、ニセ志々雄たちのワリを食った形なのです。

比古清十郎との修行が長すぎ!


前作のラストで志々雄の甲鉄艦・煉獄から薫を追いかけて海に飛び込んだ剣心。砂浜で倒れていた彼を救った男の名は比古清十郎。

ライター情報

多根清史

1967生。『オトナアニメ』(洋泉社)スーパーバイザー/フリーライター。『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)など。

URL:Twitter:@bigburn

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