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オマエが売れたのは時代、それだけ!「ざっくりハイタッチ」鬼越トマホーク大喧嘩が引き出したお笑い福音

2016年3月19日 09時00分 ライター情報:井上マサキ
「オメェ草野球ばっかりやってんじゃねぇよ!」と怒鳴る、強面でスキンヘッドの男。
「先輩の付き合いなんだからしょうがねぇだろうが!」とキレる、髭面でガタイのいい男。

取っ組み合いの喧嘩を始める男たちに「ケンカやめろや!」とFUJIWARAの2人が割って入ると、スキンヘッドが怒鳴り返す。

「うるせぇな!オメェら営業で同じネタばっかりやってるらしいじゃねぇか!」

喧嘩を止める→逆にグサッとくる言葉で怒鳴られる、のルーティン。テレビ東京系『ざっくりハイタッチ』の名物企画「鬼越トマホークの喧嘩を止めよう」である。
イラスト/小西りえこ

喧嘩を止めると指針となる言葉をもらえる


喧嘩をしていた男たちは鬼越(おにごえ)トマホークという芸歴6年目の若手漫才コンビ。2人共いかつい顔つきだが仲がとても良い。でも仲が良いだけに喧嘩も耐えず、楽屋や会議室でよく大げんかをしてしまう。

喧嘩が起きると先輩が止めに入るのだけど、この時、ボケの坂井(スキンヘッド)が先輩にも関わらず的を射た言葉で怒鳴り返す。何度も喧嘩を止めるうちに、時には芸人として指針となる言葉を返してくることに周りが気がつく。噂は広がり、ついには他の芸人たちが「あいつら喧嘩しないかな……」と止めに入るのを待つようになった──。

楽屋裏で起きていたこの奇妙な現象を『ざっくりハイタッチ』が企画にしたのが「鬼越トマホークの喧嘩を止めよう」である。2014年11月から約3ヶ月に1回のペースで放送されて今夜が第5弾。鬼越トマホークの楽屋を別室でモニタリングし、喧嘩が始まったら誰かが止めにいって、坂井に怒鳴られて帰ってくるのが一連の流れだ。これまで23組の芸人たちが「うるせぇな!」と怒鳴られ、シュンとして帰ってきた。

ジャングルポケット斎藤(鬼越トマホークより3年先輩)に「テメェはいつもテンションでごまかしてよ、面白いことひとつも言ってねぇんだよ!」
フットボールアワー岩尾(15年先輩)に「オメェTwitterのフォロワー少なすぎんだよ!ジョイマンより少ねぇじゃねぇか!」
COWCOW多田(17年先輩)に「ギャグにストイックになってんじゃねぇよ!」「ジャカルタでしか売れてねぇだろ」

構造を単純にすれば「この芸人にキレてください」というお題の大喜利なのだが、ナイフみたいに尖っては触るものみな傷つける言葉の強度である。COWCOW多田に至っては「おまえらの代表作なんや!」「(あたりまえ体操の)DVD売上累計12万枚やぞ!」と趣旨を忘れてマジギレしてしまうほど。

ライター情報

井上マサキ

1975年石巻出身のフリーライター。元SEで2児の父。スマホアプリ・パパ育児・お笑いを中心に活動中。路線図鑑賞家。ケータイ大喜利第14号レジェンド。

URL:Twitter:@inomsk

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