今注目のアプリ、書籍をレビュー

0

又吉直樹原作ドラマ「火花」6話。 童貞疑惑の徳永が、正気を失って下ネタを克服するまで

2017年4月9日 10時00分 ライター情報:沢野奈津夫
又吉直樹作、第153回芥川賞受賞作品「火花」
イラスト/小西りえこ

徳永(林遣都)は下ネタが苦手だ。過去にも何度かそのような事を口にしている。神谷(波岡一喜)がいくら下ネタを言ってもノリノリで返している姿は見せたことがない。今回、そんな徳永が下ネタを克服した。なんなら得意にさえなったのではないだろうか。

下ネタを徐々に克服


正式に付き合っていなかった真樹(門脇麦)が、彼氏を作ってしまったため、神谷は家を追われてしまう。置いていった私物を取りに行きたいが、彼氏が怖いので徳永に付いてきてもらうことに。怒られて惨めになるのが嫌な神谷は、「先輩が大変な時に勃起してると思えたら笑える」「全てはお前の股間にかかってる」と、徳永に勃起をしておいて欲しいと無茶な要求をする。下ネタが苦手な徳永だが、先輩の頼みを無下に出来ず、携帯でイヤらしい画像を見て勃起を心がける。しかし、なかなか思うようにいかない。そこでポケット越しに自分で擦ることに。もう勃起でリラックスが目的ではなく、勃起で神谷を笑わせるのが目的になっていた。

迎えた初単独ライブ、芸人にとって1つの目標となる大事なステージだ。徳永はネタに入る前のオープニングで、ライブのタイトルについて、自分の事務所のヤバさについて、そして担当のマネージャーの緒方のAV好きについてのトークを行った。直接的なワードこそ使わなかったが、今までの徳永ならば舞台で自ら下ネタを言うことはなかったはずだ。

今話のラスト。若手芸人の打ち上げ会場と思われる居酒屋で、神谷は「若手の若手の、登竜門」と叫びながら裸で肛門を晒すというギャグを披露していた。そこで徳永は抱きついてパンツを下ろさせないという役回りを、大勢の芸人がいる中、自ら進んで請け負った。
仲の良い芸人を笑わす為の下ネタ、客が引かない軽い下ネタ、大勢の前での大道芸的なド下ネタ。今話で徳永は、下ネタを克服したようだ。きっかけはやはり真樹の家で股間を擦った事だろう。相手が笑うと思ったならば、手段として下ネタも正攻法のボケも違いは無いという考えに至ったのかもしれない。良くも悪くも、また一歩神谷に近づいたのだ。

童貞だから下ネタが嫌い、それでもいいのかもしれない


そもそも、徳永は芸人として下ネタが嫌いだったのだろうか。トガッている芸人が下ネタを嫌うのは、なんとなく想像できるが、それとは少し違う気がする。どちらかというと、童貞特有の下ネタへの照れのような雰囲気が出ている。

ライター情報

沢野奈津夫

サッカー、漫画、食べ物、子持ち、ブサヘア、元芸人。

URL:Twitter:@natsuo_sawano

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品