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テレ東深夜がまた変だ「下北沢ダイハード」小劇場の本気にSNSがざわざわした1話

2017年7月28日 14時00分 ライター情報:釣木文恵
11名の劇作家と3人の映像作家がタッグを組み、下北沢を舞台に毎回さまざまな「人生最悪の一日」が繰り広げられるドラマ『下北沢ダイハード』がスタートした。
「下北沢ダイハード」公式サイトより

演劇ならではの物語、ドラマならではのカット


第1話の物語はまさに下北沢の玄関、駅前からはじまる。SMを趣味とする国会議員、渡部(神保悟志)がプレイの一環で全裸でスーツケースに入った状態で下北沢へ。そのスーツケースが取り違えられ、誘拐の現場に運ばれてしまう。その犯人の一人に売れない舞台役者である自分の息子がいて……。
息子がいよいよ殺人まで犯してしまうのではと焦った渡部がスーツケースから登場したのち、その場所がどこか視聴者に明かされるシーンの手際がいい。説明台詞なしに少しずつ挟まれるカットでその場所が明らかになってゆくこの部分は、演劇ではできない表現だ。カットが切り替わるたび静かに盛り上がってゆくクライマックスの画づくりには、演出の関和亮の手腕が光っている。
第1話の脚本を手がけたのはTAIYO MAGIC FILMの西条みつとし。『エンタの神様』にも出演したことのある元お笑い芸人の彼が劇団を始めたのは2012年。そこから5年で12回、かなりのハイペースで公演を続けている。このドラマに参加する劇作家の中ではキャリアは浅いほうだが、「取り違え」「どんでん返し」とエンターテイメント性の高い物語を40分間におさめ、第1話にふさわしいドラマと演劇の橋渡しを行った。

自分の足でつくった企画


このドラマを仕組んだのはテレビ東京の濱谷晃一プロデューサー。『怪奇恋愛作戦』や『バイプレイヤーズ』など、演劇にゆかりの深い作品を多く手がけてきた彼が満を持して放った企画だ。その劇作家のラインナップに本気度が見える。細川徹や喜安浩平など、映像の脚本も多く手がけている作家から、いまいちばん勢いのある劇作家のひとり、20代の根本宗子まで。徹底してコメディしかやらない上田誠、ボーイミーツガールを描かせたら小劇場界随一の三浦直之、日常と変態が淡々と同居する松井周……。小劇場とひとくくりにいっても、数え切れないほどの劇団があり、本当に様々なタイプの演劇があるが、この11人の作品を見ればひとまずはいまの小劇場を語れるのではないかと思えるメンツが揃っている。自分の足で芝居を観ている人がたてた企画だから、信頼できるし、期待がもてる。
「バイプレーヤーズ」DVD
こちらもテレビ東京・濱谷晃一プロデューサーがてがけた

特別編も必見! 古田新太の最悪の一日


案内人は古田新太と小池栄子という、下北沢にゆかりある二人(『万獣こわい』での二人の演技は忘れられない)。

ライター情報

釣木文恵

ライター。演劇、お笑いなどを中心に執筆。『ピクトアップ』『SODA』など。
Twitter:@troookie

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