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とんでもない名作「サクラクエスト」完結。若者ばか者よそ者な女子による、町おこし問題提起アニメ

2017年9月21日 10時00分 ライター情報:たまごまご
5人の女性による田舎の町おこしを描いたアニメ『サクラクエスト』が完結した。
ヒロインたちは華があるとはいえ、全体的に地味であることにこだわった作品だった。
なんせ画面には田舎ばかり映っている。
商店街は寂れているし、登場人物の老人率がえらい高い。
それが、町の過疎化を巡る諸問題を、生々しくしている。
『サクラクエスト』公式サイトより。

ありとあらゆる「田舎」の姿


全25話の前半は観光業がテーマ。
いかにして、外部の人を町に呼び込むか。
ミニ独立王国、ゆるキャラ、C級グルメ、伝統工芸、映画のロケ地、婚活ツアー、ライブの誘致などなど。田舎の観光あるあるが、片っ端から盛り込まれる。

独立王国は、90年代に日本でちょっとしたブームになり、全国各地で見かけられたもの。
しかし21世紀に入るとあっという間に減っていき、今残っている独立王国はわずかだ。
作中に出てくる「チュパカブラ王国」もその1つ。今もかろうじて存在しているものの、負の遺産状態。ここに木春由乃が手違いで呼ばれ、なんとかしようと考えるところから、物語ははじまる。

後半はキャラの成長に伴って視点が変化。町の復興にスポットが当たる。
限界集落、バス路線の廃止、廃校、シャッター商店街、町の吸収合併
地元の人が諦念していることに向き合った由乃たち。表面上での盛り上げでは何も残らないことに気づき、次第に観光より優先して、町民のために奔走し始めるようになる。

どちらが大事、ではない。
観光の基盤になるのが町の活性化だと気づけたら、何を優先するか選べるようになっていった。
ベストではなくベターを考えることは、町おこしの際に必要な思考だ。

攻略しようのない社会問題


作中で取り上げられる話題の中は、手が施せないものもある。
例えばシャッター商店街。外部から見るとその外観ゆえに、なんとか町を活性化させて、お店がまた並ぶようにしたい、と考えたくなるところ。
けれども「シャッター商店街の人間は困っていない」とはっきり描く。シャッターをしめて二階に住んでいる人たちは、お金の蓄えはちゃんとあるし、子どもたちはもう自立して出ていった。今さらシャッターをあげたところで、スーパーに通うようになった人の文化を戻すことはできない。
外部がどうこう言わず、静かに消えていくのも1つのあり方だ。

17・18話で扱われたのは、独居老人の集まる限界集落の話題。
老人たちは運転できないのでバスを普段使っている。けれども、バスを毎日走らせるのは経費的に無理。

ライター情報

たまごまご

フリーライター。「ねとらぼ」「このマンガがすごい!WEB」などで執筆中。ひたすらに、様々な女の子の出てくるマンガを収集し続けています。

URL:たまごまごごはん

コメント 5

  • 匿名さん 通報

    間野山は潜在能力が高過ぎだ。アニメとしては、起伏が少なくエンターテイメント性は低いけど、子供からお年寄りまで安心して観れる良作だろう。

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  • 匿名さん 通報

    過疎った田舎に若い人達は来ないし老人は文句だけ立派で石のように動かない、これが現実

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  • テケテケ 通報

    サクラクエストの本質を捉えてくれる人が少なくて、困ってます。あんなに、いい作品なのに

    2
  • 匿名さん 通報

    働く女の子シリーズ。同じPAでもシ**コとくらべて話の流れがのっぺりとし過ぎ。制作上流の面子が変わればこんなに変わるんだなぁという見本みたい。良くも悪くもPAっぽい作品。

    1
  • 匿名さん 通報

    このアニメのBDのい宣伝でおまけに対して「どうせ書くのはPAワークス云云」というセリフで、新入社員の給料明細画像が公開された騒ぎを思い出したのは、私だけではないと思う。

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