子供たちの「なりたい職業」といえば、どんなものを思い浮かべますでしょうか。
ぼくが子供の頃は野球選手とケーキ屋さんでした。
ちなみにぼくは「化石を掘る人」と書きました。
では現在はというと。
人気職業ランキング(2011年9月) | 13歳のハローワーク 公式サイト
9月現在で、一位・アナウンサー、2位・作家、そして3位・声優だそうです。
一位と三位が……声だと……。
ここしばらく色々な「なりたい職業」の調査でベストテン入りすることの増えた声優という職業。
びっくりしちゃいますね。
声優ってそんなにメジャーな職業だっけ!?
アニメをよく観ている人なら言うまでもなくわかると思いますが、実はアニメ声優は今非常にホットな職業の一つ。「声優グランプリ」「声優アニメディア」「PickーUp Voice」などなど、声優専門雑誌も山ほど出ています。
すごいよね。歌手や漫画家より上にある人気職業が声優なんですよ。

まあ、夢は自由に持ったほうがいいのですが、じゃあ実際に声優になりたいとしたらどうするかって話です。声優になるまでの道のりは非常にわかりづらい。

専門学校を出て…、というイメージがありますが、それ以外の道はないものだろうか。大学とか通いながら声優やりたいという現実的に考えている若い子も多いでしょうしね。

そんな人のために、「声優甲子園」が開催されます。
参加資格は中高生であることのみ。まさに甲子園ですね。学校とか部活とかは問いません。

元々は「アニメ甲子園」というイベントの中のボイスアクト部門という一部のコンテストで、今まで千数百人が参加していました。
今回は声優甲子園としてのリニューアル。
とにかく才能ってどこに眠っているか分からないわけですよ。もしかしたら部活に所属していない子の中ですごい才能のある子もいるかもしれないわけじゃないですか。部活のない学校もあるわけじゃないですか。だから声優目指せ無い、というのはもったいない。

昨日(10/26)の記者発表によると、今回からこえ部を使い、ネットから個人エントリーが出来るようになりました。
ちょう簡単! ハードル下がりまくりです。

「こえ部」は見ていただければわかりますが、基本的には声の遊び投稿。お題を読み上げたりして楽しみます。人の声でツボにハマる声に出会うとニヤニヤしちゃいますよね。
この「こえ部」、現在放映中の「UN-GO」「ギルティクラウン」のアテレココンテストで優勝すると、実際にアニメ本編に出て名前もエンドロールに乗る、という企画もやっています。

全国に流れるどころかBDにも収録されちゃうんですよ自分の声が。
なるほど、そう考えるとたしかに声優は憧れの職業かもしれない。

声優にはなってみたい、けどどうしたらいいか分からない。
そんな中高生にとってはうってつけのコンテストになりそうです。
「どうしたらいいかわからないよ!」と迷う前に、まずチャレンジ、なんてのはどうでしょう。声優になれるなれない別としても、これかなり楽しいと思いますよ。

ご家族や親戚で声優になりたいといっている子に薦めてみるのはどうでしょう。

えっ、夢ばっかり見てたっていかん、ですって?
はい。大人視点だとそうなりますよね。
今までの「アニメ甲子園 ボイスアクト部門」での最優秀賞をとった田頭里奈は、現在大学生の傍ら「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「花咲くいろは」「ベン・トー」などのアニメ作品に出演中。もちろんメイン役ではなく名前のないような役柄。
とはいえこれ、すごいことですよ。プロダクションに所属していないけれども着々と仕事をして技術を磨きながら、大学生としての生活も送っています。
現在、登録されている声優さんは約3000人。多いなあと思うと同時に、たった3000人なんですよ。
門、狭いよ。狭すぎだよ。

ぼく自身大人ですから、もし子供が突然「声優になりたい!」といってきたら、難しさを知っているだけにうーんと悩んでしまうところです。子供いないけど。結婚もしてないけど。
でもね、逆なんですよ。
「声優甲子園」に出ることによって、いかに声優という職業が狭き門で大変なのか、また本気でやるならどれだけの努力が必要なのかがわかるんです。
だって千数百人の中から最終選考で10人くらいですよ、こりゃ大変だ。
ただし、一歩踏み出すのと、踏み出さないで諦めちゃうので人生は変わるもの。踏み出せる人なら、何度でもチャレンジするでしょう。
そのくらいの覚悟を中高生の子達が身につけるのにはこれとないチャンスなんです。だって自宅からエントリーできますしね。
声優になるのも、なったあとも大変ですが、なれる可能性は0じゃない。
あとは自分の努力しだい。
何も知らないで挑むのは不安……という方のために声優 e-ラーニングというのもありますのでチェック。

中にはアニソンを歌えるようになりたい、声優ユニットで歌いたい、なんて夢を持っている人もいるかもしれません。
頂点の一つに「アニメロサマーライブ」がありますが、もう一つ忘れちゃいけないのがアニソン紅白
新宿文化センターで今年も年越し開催されます(同日、同会場で記者発表)。様子はスカパーで放送。スカバーに加入していなくても、今年はBSスカパー241でノンスクランブル放送で見られます。要チェック!
昨年は100曲歌う、という無茶苦茶っぷりが面白かったのですが、今年は本人がしっかり!フルコーラスで歌います。紅白にわかれて10組前後。声優ユニットなども含めて、2010年から2011年の曲をピックアップするそうです。
プラスアルファで、別コーナーもあるかも?
現時点では出演アーティストは発表になっていません。発表が待ち遠しいところです。
今回は東日本大震災の応援もかねているそうで、パブリックビューイング(※映画館や大型映像装置でみんなで中継を見ること)の企画も立てているそうです。今の段階では、岩手・宮城・山形が二箇所、福島・青森が一箇所ずつで、3000人収容予定だそうです。
個人的には今「WORKING'!!」がたまらなく好きなので、OPの『COOLISH WALK』をやってほしいですね!
あれも声優さんのオープニングだもんなあ。今は声優さんも歌えないといけない時代ですよ。すごいね。

えっ、声優になりたいんじゃなくてアニソンが歌いたいですって?
ふむふむ……「声優甲子園」では「歌唱部門」も開催されます。
それだけ、アニメソングが注目される時代なんです。
さあ、レッツチャレンジ!
あ、声優デビューしそうな人は先にサインください。
(たまごまご)