(台中 17日 中央社)中部・台中市清水区の梧棲漁港脇で建設が進められている水族館「海洋生態館」で、16日に上棟式が行われた。林佳龍台中市長は、生態教育だけでなくレストランや青空カフェなどレジャー要素もたっぷりと絶賛、世界に台中の魅力を発信していきたいと意気込んでいる。


同館は多種多様なクラゲや地元に棲息する海洋動植物に重点を置いた水族館で、エントランスにはクラゲ用として、幅12メートル、深さ9メートルの水槽が配置されるという。4階は大型の展望レストラン、5階には青空カフェが設けられ、台湾海峡を眺めながらの食事やコーヒーも楽しめる。落成予定は2018年3月。

梧棲漁港は、観光魚市場や海鮮グルメなど、誰でも楽しめる工夫や多角化経営が功を奏し、台湾各地から多くの行楽客が訪れるレクリエーションスポット。近隣には、鏡のような水面に風車や夕日が映える幻想的な絶景で、台湾版のウユニ塩湖と呼ばれる「高美湿地」がある。台中市政府はこの2カ所を海岸線の二大観光スポットと位置付けて、観光開発に力を注いでいる。


台中市政府は、台中港の三井アウトレットパークや大安区の大安媽祖文化パークなども続々とお目見えする予定であると説明、海岸線エリアの観光が今後さらに発展することに期待を示している。

(蘇木春/編集:塚越西穂)