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MONOBRIGHT

MONOBRIGHT

“少年”をテーマにした初のコンセプト作

インタビュー

2008年05月01日 掲載

MONOBRIGHT   インタビュー

  • Excite:約4ヶ月ぶりの新音源『あの透明感と少年』は、6曲入りのミニアルバムになっているけど、このタイミングでミニアルバムっていうのはどういう流れだったの?

  • 桃野:流れとしては、映画『アフタースクール』のために「あの透明感と少年」っていう曲を書いたことから始まっていて。で、その曲が出来た時に、何か考えてみると、これまでも曲のタイトルとか歌詞とかで「少年、少年ってやたら言ってるなあ」って思って(笑)。じゃあ、それを一回まとめておこうっていうか、一回“少年”っていうコンセプトでミニアルバムを作っちゃったら良いんじゃないかっていう。そうやってズルズル思い付いたことをやっていった感じですね。

  • Excite:映画の主題歌っていうのは、どうやって作っていったの?

  • 桃野:まず、映画の台本を渡されて、それを読んだんですよね。で、この曲以外にも何曲か書いたんですけど、この曲が一番しっくり来て。それをそのまま映画に使ってもらったんです。だけど、やっぱりこの曲自体、もうホント僕の“少年”に対する思い入れがガッツリ入った曲だったので、これを筆頭に「少年の歌を歌おう」っていうか、ずっと作っているデモの中から、「より濃い少年を集めてみた」っていう。

  • Excite:「より濃い少年」って(笑)。映画からは、どんなイメージを膨らませていったの?

  • 桃野:僕としては、割とその映画のニュアンスというか、観終わった時の感覚みたいなものを大事にして…。観終わったあと、割とポップだったんですけど、どこか影があるっていうか、話自体はそんなに明るくなかったなって思って。でも、なぜかスッキリした気分にはなっていたので、そういう感じの曲を作りたいなって思ったんですよね。だから、曲自体はものすごくポップなメロディで軽快なノリなんですけど、歌自体はちょっと影を抱えているっていうか、何か考え込んでいるような歌詞にして…。もう、その雰囲気で作りましたね。

  • Excite:実際に出来上がった楽曲を聴いて、どんな感想を持った?

  • 桃野:「あの透明感と少年」に関しては、今までの曲よりはひねっていないので、それが分かり易く出たんじゃないかなって思いますね。

  • 松下:でも、ひねっていないって僕らからしたら、逆に変なことなんですよね。なので、すごく新鮮にやれて。でも、元々ウチのバンドには、こういう系統の曲もあったんですよね。だから、それを世に出すための、良い機会をもらえたなって思いますね。

  • 出口:この曲は、元々僕らの中にあったものと、全く無かったものが合わさっている曲だと思うんですよね。僕らって、やっていくうちに自然とひねってしまう体質のバンドなんですけど、今回の曲は、ひねりつつも、全くひねらない部分があったりとかして。それがシンプルとかストレートっていう部分に繋がっているんだと思うんですけど、そこにみんなで向かっていったっていうのが、今回新しいところなのかなって。演奏自体も毒気があまり無くて、メロディもポップで。だけど、歌っていることは、結構すごいっていう(笑)。このバランス感覚は、これまでやっていたようで、実はやっていなかった部分なのかなって思いましたね。

  • Excite:そう、楽曲は非常に堂々としたものになっているけど、何か変な歌詞が乗ってるよね?

  • 桃野:変な歌詞(笑)。いや、歌詞も最初は映画に沿って作ろうと思っていたんですけど、僕はホントすぐに雑念が入って来て、どんどん逸れていってしまうというか…。

  • Excite:「あの透明感と少年」っていうタイトルだけを見ると、非常にきれいな歌という感じがするけど…。

  • 桃野:そうですよね。タイトルだけ聞くと、結構ロンリーな話かと思いきや、むしろドロドロっていうか。男子が女子に求める素直な感じを描いていて「ある意味、透明感」っていう(笑)。

  • Excite:物は言い様だな(笑)。<濁りきった街では/体を交わすだけの/ただそれだけの恋がしたいのさ>とか歌っているし。

  • 桃野:だから、そういう男のドライな気持ちっていうのも、大人になってから出て来る純粋な部分っていうか、何か自然なことだなっていうのがあるんですよね、僕の中で。「好きでも抱きたい、好きでなくても、ちょっと抱きたい」みたいな(笑)。そういう感覚って男特有のものだと思うし。何かそういう素直さっていうのを、一度書いてみたかったんですよね。

  • Excite:完全に映画のストーリーと離れているような気がするけど。

  • 桃野:(笑)。

  • Excite:しかも、それを割と胸を張って堂々と歌い上げているっていう。

  • 桃野:いや、この歌はもう、大行進しながら歌えますからね(笑)。純粋無垢な、生まれたてのままの透明な感じっていう。あと、何かいつの時代も、性欲があるやつが悪いとされていることに対するフラストレーションみたいなのもあって。それに対してこう、「男はそうなんだから、しゃあないよ」みたいな、そういう開放的な感じはあると思うんですけど。

  • 松下:これまでの歌詞と比べると、ものをはっきり言っている歌詞だとは思いますね。今までは、もっと色んなふうに捉えられる歌詞を書いていたと思うんですけど、今回の歌詞はこう捉えられるんだけど、その奥にこういう意味もあるんじゃないかっていうものになっているような気がして。そういう読まれ方の違いというか、深読み出来る感じっていうのは、ちょっと感じましたね。

  • Excite:で、今回のミニアルバムは“少年”がテーマということで、この曲以外にも“少年”ものがいっぱい入っているんだけど、そもそも桃野君にとって“少年”って、どんなイメージなの?

  • 桃野:うーん、憧れみたいな感じですかね?何かを感じた時の衝撃の受け方が今と全然違うっていうか、物を知っていたら感じることが出来ない部分って、絶対あると思うんですよね。知らないからこそでっかい刺激を得られるっていうことが、少年にはいっぱいあるので。で、それって僕が音楽ですごく感じたい部分なんですよね。だから、そういう憧れから来る願望だったりとか、そうやって感じることだったりとか、そういうものが強いっていうか…。

  • Excite:でもさ、今回のミニアルバムって、確かに“少年”で一括りにすることが出来るのかもしれないけど、楽曲のアレンジ的には、それぞれかなり個性的なものになっているよね?

  • 桃野:それもまあ、少年から来ているんですけど…。“少年=実験性”っていうか、そういう実験性を少年とするならば、色々やった方が良いだろうっていう。だからホント、曲の作り方として、アンサンブルが結構バラバラというか、「旅立ちと少年」だったらアコギだけとか、「夏メロマンティック」だったら鍵盤が中心になっていたりとか、「幽霊」ではループを使って機械的な感じを出してみたりとかしていて。だから、少年で言うところの“自由研究感”ですか?何かそういうのはありますね。

  • Excite:そういうアレンジ面での面白さって、実はmonobrightの魅力の一つだと思うけど、これは実際やってみて、かなり面白かったんじゃない?

  • 出口:そうですね。テーマを“少年”って決めた時点で、「あ、何でもアリだ」っていう気持ちはあったので(笑)。だから、すごく楽しかったですね。

  • 瀧谷:リズム録りが終わったあと、そこから上に重ねていく工程を見ていくのが、確かに今回すごく楽しかったですね。

  • 松下:分かりやすく言うと、スタジオ・ワークに絞ったっていう感じですよね。これまでのシングルとかアルバムの流れとはまた別個に、一つのコンセプトで作るっていう。だから、ジャケットとかのアートワークも今までと全然違ったりとかして…。そういう意味でも、みんなイメージが湧きやすかったんじゃないですかね。「今回はスタジオ・ワークとして、盤として完成させるんだ」っていう。

  • 桃野:やっぱり、前の『WARP』っていうシングルぐらいまでは、気張って全力でやるのが主となっていて。もちろん、人にインパクトを与えるのは大好きだから、それはそれでmonobrightの持ち味の一個だとは思うんですけど、元々インパクトだけの音楽を聴いて来て、そればっかりをやりたくて始めたバンドでも無いっていう。

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