アリーナツアー、幕張メッセ公演の模様をお届け!
| ライブラマ2008 | 2008.05.08(THU) at赤坂BLITZ |
今年1月に初のベスト・アルバム『Pastrama - best of bonobos -』をリリースした5人組バンド、bonobos。4月1日から全国13箇所に及ぶツアー【ライブラマ2008】をスタートさせた彼らが、赤坂BLITZでツアー最終日を迎えた。
出囃子の「世界の国からこんにちは」(三波春夫)が流れる中、SOLD OUTで満員の会場に登場したメンバー5人とお馴染みのサポート・キーボーディスト、HAKASE-SUN。1曲目はインディーズ・デビュー作『Headphone Magic』のオープニング・チューン「Mighty Shine, Mighty Rhythm」だ。明度の高いメロディとカリプソ的な南国グルーヴは、bonobosがbonobosである証。その曲中でそれぞれが音を回して、メンバー紹介をした後、前曲の流れを受けた「今夜はGroove me」で曲を生き物のようにうねらせ、続く、ラヴァーズ・ロック・チューン「あたらしいひ」からはオーディエンスを横に揺らすbonobosのとろけそうな程ドリーミーな世界を全開に。「MASSIVE FLOOD」から「Beautiful」、爽やかなダンス・ナンバー「ファンタスキッス」、クリアな色彩の「あの言葉、あの光」と続くひとときは新調した5弦ベースを持った森本夏子とドラムの辻凡人、そしてパーカッションの松井泉が支える土台の上でヴォーカルの蔡忠浩とギターの佐々木康之、キーボードのHAKASE-SUNがカラフルな音色を放ちながら、ふわりと浮上する。そして、続いて披露されたのは新曲「All We Need Is Love」だ。佐々木のスライド・ギターをフィーチャーした極上のラヴァーズ。そして、水中を漂っているかのような「Hover Hover」の後は、テンションがグングン上がっていく。辻がシンセ・ドラムを叩く高速スカ「ライフ」、「愛してるぜ」から「光のブルース」の流れではbonobosのファンクな側面を明らかに。
MCも至って軽やかなテンポで蔡と辻がボケては突っ込み、会場は和やかなムードに包まれる。どうやら、バンドの調子はすこぶる良さそうだ。そして、終盤に放たれたのはオーディエンスも一体となって上り詰めるbonobos流ゴスペル・チューン「Standing There ~いま、そこに行くよ~」。そして、上った先ではbonobos流ギター・ロック・ナンバー「Someway」が高らかに鳴らされる。ベスト・アルバムに収録された彼らの新機軸を打ち出した1曲で前向きに本編を終えると、アンコールでは更なる新曲「センスオブラブ」が登場。16ビートのエレクトリック・ポップとでも形容しうる、またしても新しいアプローチの1曲。しばらくオリジナル作品のリリースから遠ざかっている彼らだが、刺激的な新曲は着々と作られているみたいだ。そして、ダンス・ロック・チューン「運命の人」からラスト・ソング「THANK YOU FOR THE MUSIC」へ。今回のライヴでは全18曲でバンドの様々な側面を切り取ってみせた彼らだが、“THANK YOU FOR THE MUSIC”というフレーズにバンドとオーディエンスが集った瞬間にこそ、彼らの神髄が表れているように思う。つまり、バンドとオーディエンスであったり、人と人を繋ぐ絆を生み出しているのがbonobosであるということ。今年、新たな作品制作に向かう彼らは必ずや音楽と人の魅力的な接点を生み出してくれるに違いない。
(取材・文/小野田雄)