アリーナツアー、幕張メッセ公演の模様をお届け!
| POLYSICSメジャーデビュー10周年スペシャルライブ!!~BUDOKAN OR DIE!!!!~ | 2010.03.14(SUN) at 日本武道館 |
17時36分。POLYSICS初の日本武道館公演、そのステージの幕が切って落とされた。厳密には幕ではなく、"POLYSICS"の電飾文字があしらわれた巨大なやぐらが、ドリフのコント(ヤングには分かるかな?)のように舞台袖に下げられていった、のであるが。
お馴染みの登場SE「サニーマスター」が鳴り響き、メンバーのスタンバイが完了したところで、POLYSICSのテーマとでも言うべき「BUGGIE TECHINICA」、そして「PLUS CHICKER」──『1st P』のアタマ3曲を再現する形で、隅っこの席までいっぱいいっぱいに詰まった武道館を一気に狂乱の渦へ。もう、武道館って全然大きくないじゃん、ここってPOLYSICSのホームグラウンドなんじゃない?って思うぐらい、スケールがデカくて堂に入ったパフォーマンス! いや、ホントに。
最初のMCでは、ハヤシが「ワーッ!」「ドヒャーッ!」「ピキキキーッ」と言葉にならない興奮を示すが、それはオーディエンスとて同じ気分。「Beat Flash」「XCT」と続けざまに繰り出してくるビート・ラッシュにすっかり"躁(そう)"状態だ。恒例となっている「ワチュワナドゥー」でのビールの一気飲みも、武道館に合わせてピッチャーで。こいつはさすがにクリア出来ず(笑)。
80’sニューウェイヴのダークサイド的な雰囲気を醸し出す「Eye Contact」「催眠術でGO」で会場の空気は一変。ホットとクールの両面でオーディエンスを魅了する、ロングセットならではの醍醐味。続く「Fire Bison」では、ステージ前方に巨大バルーンが登場。その昔、ローリング・ストーンズのライヴ映像で見たことある光景、それも武道館ならではの醍醐味。さすがにミック・ジャガーばりにHなパフォーマンスはやらなかったけど。
「POLYSICS OR DIE!!!!」では、曲の後半、ドラムセットを降りたヤノがステージところ狭しと駆け回りながらワンマンショー。往年のロックンローラーばりに「2階席ーっ!」「アリーナーッ!!」的なベタなコール&レスポンスをあおるなど、みんな今まで知らなかった彼の一面を披露。それを腕組みしながら見つめるフミの姿も印象的で。
後半戦は、「P!」を皮切りに、「Tei! Tei! Tei!」「E.L.T.C.C.T.」「United」「URGE ON!!」「Rocket」「Young OH! OH!」「Pretty Good」「Speed Up」、ラストの「Boys & Girls」までノンストップ! 尋常じゃないタフネスを見せつけて本編終了。もちろん、タフということではオーディエンスも負けちゃいない。「AT-AT」で始まった5曲のアンコールでも、まだまだ暴れる気満々だ。
2度目のアンコールは、ハヤシのMCからスタート。「カヨ、12年間本当にありがとう」と、本公演を最後にPOLYSICSを卒業するカヨに対する感謝と労いの言葉が、この日初めてハヤシの口から語られた。それに対してカヨは、「イママデ、アリガトウ。アイ・ラブ・ポリシックス」とボコーダー越しに挨拶。カヨとの別れ惜しさがグーンと高まるなかで、カヨのヴォーカル曲「NEW WAVE JACKET」「Baby BIAS」…さすがにこみ上げてくるものがある。次の「Electric Surfin’ Go Go」も、この日ばかりは青春ドラマのエンディングテーマのように聞こえた。
3度目のアンコールで「BLACK OUT FALL OUT」「BUGGIE TECHINICA」を熱演し、全42曲、3時間に及ぶステージを締めくくったPOLYSICS。「12年間バンドを支えてきたカヨに対して最高の花道を作って送り出してあげたかった」というハヤシの言葉通り、この上なく感動的で、この上なくエキサイティングで、この上なく最高のPOLYSICSに魅せられたステージでした。最高!
(取材・文/久保田泰平)