アリーナツアー、幕張メッセ公演の模様をお届け!
| RADWIMPS 絶体延命ツアー | 2011.4.30(SAT) at さいたまスーパーアリーナ |
傑作アルバム『絶体絶命』を完成させ、【絶体延命ツアー】が始まるはずだったRADWIMPS。しかし、アルバム・リリースの2日後、3月11日に起きた東日本大震災によってスケジュールは大幅な変更を余儀なくされた。初日となるはずだった福島県・郡山を含め、東北各県のツアーは延期。4月12日の北海道・函館からスタートし、さまざまな想いを抱えながらツアーを敢行することとなった。そして迎えた、さいたまスーパーアリーナでのライヴ。この日は2デイズの2日目に当たる。
彼らが持てる力を注ぎ込んだ渾身の力作アルバム『絶体絶命』。サウンドの幅は無限に広がり、歌詞の世界はあらゆる方向に向かって鋭い視線を向け、そして何より4人の深い絆を感じさせる一体感にこそRADWIMPSの本質があることを思い知らされた。そのアルバムからの楽曲はもちろん、これまでの楽曲も交えながら、今できるベストなライヴ・パフォーマンスを披露。大きな会場であることを忘れさせるほど熱のこもったステージで、真摯な姿勢を感じさせる場面もあれば、彼らなりのユーモアを盛り込んだ場面もあるなど、見どころ満載だった。細かい演出や曲の流れに関してはまだツアー中なので詳細は控えるが、これまでのライヴの中でも群を抜いていると言えるだろう。
楽曲の持つスピード感をさらに研ぎ澄ませた「DUGOUT」の鋭い演奏、ポップさがより際立っていた「君と羊と青」の軽やかさなど、アルバムからさらに成長した手応えを感じさせる曲も多い。一瞬たりとも目が離せないライヴでありながら、聴き進むうちにどんどん開放感をもたらしてくれるような、スケールの大きなステージだった。
【絶体延命ツアー】と名付けられたことには何か意味があるはずで(ツアータイトルは1月の段階で決まっていた)、その意味を背負って全国を回りたいと語ったボーカルの野田洋次郎。被災地の人々に想いを馳せるとともに、今の自分達にやれることは最高のライヴを生み出すことだという想いが彼らに目に見えない力を与えていたように思う。
生きるということは何かを考えさせられた大震災。その直後に始まったツアーだからこそ、立ち上がろうとするエネルギーの必要性を彼らも感じていたはず。よりタフな風貌になったステージ上の4人はあまりにも眩しかった。
(取材・文/岡本明)